「選択肢が多すぎて決められない!」『選択のパラドックス』と解決策~だからなかなか決められず進まない~

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この記事のエビデンスレベルはです
この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)
何をしようか、何を選ぼうか、本当にこれいいのだろうか?
結局それを考えるだけで時間が過ぎてしまう

こんな経験をあらゆる場面でしたことがないでしょうか。私もあります。

例えば記事の執筆にしても、届けたい内容が山ほどあります。

  • 体験したうえで残したい事
  • 学んだうえで大切なこと
  • 心を楽にするうえで役に立っている考え方

このようにたくさんあるからこそ「何を届けよう?」と思考が止まってしまい、何もできない。

このような立ち止まり、科学的に証明されてます。

選択肢が多いと起こる心理現象『選択のパラドックス』 エビデンスレベル2

いざ何を優先して行動をするか考えると、思考が止まってしまうんですよね。
結局、行動に移せないまま、時間だけが過ぎていきます。多くの人が日常的に感じるジレンマとも言えますね。

この現象は選択のパラドックスと呼ばれていて、選択肢が多すぎると逆に決断ができなくなるという心理状態を指します。

選択のパラドックス
選択肢が増えると「失敗への恐怖」「後悔」の可能性が高まり、最終的に選択が遅れたり、完全に選択を放棄することがあるとされています。

分析麻痺
これに加えて、分析麻痺という概念も関連しています。
選択肢や情報が多すぎると、過剰に細かく考えてしまい、行動に移すための判断ができなくなるという現象です。
何を優先すべきか、どの選択肢がベストなのかを考え続けるうちに、結局どの選択肢も選ばないまま終わってしまうという状態です。

バリー・シュワルツ

品数が多すぎると買い物すら辞めてしまう現象がまさにこれで、就職活動も当てはまります。

よって、あなたが動かないのではなく、情報が多すぎるんです。

選択肢が多いことで逆に前に進めなくなってしまうのは、人の脳の処理能力が限られているからでもあるんです。

慣れていれば、深く考えなければすぐ判断できる。当然です。

慣れていなかったり、深く考える必要があれば、すぐに判断できないのは当然です。

優柔不断ではなく、情報過多による自然な反応です。

今日から「優柔不断だねぇ」などという見当違いの意見には耳を傾けないようにしましょう。

優柔不断は言い換えれば慎重
多すぎる情報だからこそ慎重になるのは合理的といえます。

選択肢を減らすための自己理解方法 エビデンスレベル4

自分が悪いわけではない事がわかったといっても、そのまま放棄して困るのはどうしても自分です。

こんな中で少しでも決断をするためには、数ある選択肢をあなたの意志で減らすことが重要です。

「減らせないから多すぎて困ってるんじゃないか」

自己理解を深めてください!

あなたが大切にしている価値観、妥協できるポイント、頑張りたい事、これらを心の声に従って見つけてください。

「心の声?漫画の世界かな?」

めんどくさい
嫌だ
別にこれはいい
ここは嫌だ
これはやりたい
これだけをしたい

これらが心の声です。この心の声に従って本音を見つけるのが自己理解のやり方です。

「お金が・・」「これをやったらあの人が・・」「これは親が・・」

こんな外的要因は判断材料にせず、あなたの心から出る抵抗感や興味メモや紙に書き出してください。自ずと、自分の我儘さが見えてきます。

その我儘があなたの本音であり、本当に求めている事です。

あなたの本音があるのに対し「社会で生きるためにここまでは我慢するか」

と妥協できるポイントを交えた選択を見つけてください。

それが、自己理解を経て出た選択肢になります。ただ、簡単な話ではない事はお伝えしておきますね。

完璧主義を手放す エビデンスレベル4

あたりまえですが完璧を求めすぎると、どの選択肢も不十分に思えて、行動をためらうことにつながります。

まずは小さなステップを踏み出し、次第に選択肢を広げてからでも遅くないです。

また、わからない事に対して知見も無ければ経験もないので、自信があるはずもありません。

完璧を求めないとしても「でもああなったら・・」という気持ちがわくのは当然です。
だからといって「これは自信がないからパス」という結論は、興味がある事に対し矛盾した結論とも言えます。

矢沙玖
矢沙玖

例えば今回のこの記事ですが、実は3日間にわたって書き直しを終えています。

当初は

  • 一度執筆した記事だし書き直すなら一日でやらなきゃ
  • 読者様が「じゃあ例えば?」と抱いても解決できる書き方をしなきゃ
  • 今日は時間があるからさすがに書き終えないと

と考えていました。

ですが実際は、1日向き合ったところで正解もなければ良い案が出ないため、1日で完成させなきゃ。という完璧主義を捨ててます。

そして、読んでお分かりの通り「じゃあ例えば?」の具体案もありません。
これは、いくら考えても抽象的だったり参考にならなかったり、ありきたりだったりと、刺さる具体例が今の私では思いつかなかったからです。

だからブログをやめる。この記事を消す。自分に執筆は向いてない。読者様の期待に応えれない。というのは行き過ぎた結論ですし、早とちりですし、勿体ないですよね?

最終的にたどり着いた結論が

『どういった完璧主義を最初は持っていて、それをどれだけ手放し、それがどんな結果になったかの経緯を記す事』

になったんです。

そしてその結果、スモールステップとは?を私の例で解説するとこうなります。

  • まずは楽勝で手が動かせる範囲の事をやってみる。もちろん100%を目指さなくていいです。
  • すぐ飽きてもいいので一旦寝かせる
  • 「まぁいっか」という結論になってしまう可能性も許し、そうなる事を否定しない。
  • 興味が続くなら自然とまたやっている。

この流れで気が付いたら何かしらの結果が出ています。
習慣にするための方法として実は有効なんです。

そして、完璧主義に悩む方々に私からの共感の声も載せておきます。

いろいろ考えると、結局どこまでこだわるか迷ってしまいますよね。しかもそれだけで疲れますよね。

まとめ

それでは、今回の話をしっかり科学的根拠で解説しまとめます。

選択のパラドックス

バリー・シュワルツが提唱した概念です。

選択肢が多いことで決断が遅れるか、最終的に決断ができなくなる現象です。

豊富な選択肢が必ずしも幸福感をもたらすわけではなく、むしろ選択肢が多すぎることが不安や後悔を引き起こす可能性があることを指摘しています。

分析麻痺

過剰な情報や選択肢により、分析が深まりすぎて行動が取れなくなる状態です。

これも選択のパラドックスと深く関わっていて、どれが最良の選択かを考えすぎることで、逆に行動できなくなってしまう現象の事です。

これについては、明確な提唱者や起源は特定されていません。

おわりに

私も経験がありますが、焦っている状況下で多くの選択肢を目の当たりにすると、焦った判断をしがちです。

焦った判断は短期的解決に目がくらんだ判断であることが多く、長期で見ると失敗になりやすいです。何度もこれで失敗しました。

焦っている時こそ、選択肢が多い時こそ、自分の心は何を求めているのかを深堀した自己理解をし、長期的に見て正しいと感じた選択をする事がおすすめですよ。

その場合での失敗は、次に活かせる実績やスキル、経験として語れる可能性が高いんです。

なぜなら、今後も自分が選ぶ選択肢は、自分の心が望むことだからです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

『選択の科学』(バリー・シュワルツ)

『ファスト&スロー』(ダニエル・カーネマン)

『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)

『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン)

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