さて、こんな言葉をかけられて素直に受け取れる方はどれぐらいいるでしょうか。
「明日やろうは馬鹿野郎と言ってな、明日にばかり伸ばしてるようじゃダメだぞ」
上手い事言った風なこの言葉ですが、人によってペースは違うので「大きなお世話だ」と感じる人も一定数いるでしょう。
「大きなお世話だ!うぜーなぁ!」
と、反抗できる人ならばそれでいいのですが、こんな方も少なくありません。
「あー・・自分、やっぱりダメなのかな」
「分かってるけど動けない。なのに責められる・・。しんど。」
「この言葉、正論だけどキツすぎる」
このように傷つく人も実際存在し「気にしなくていいよ」と、励ます声もあります。
しかし果たして、この戒めとも思える激励を無視していい理由があるのでしょうか。
「明日やろうは馬鹿やろう」はどこから生まれた言葉? エビデンスレベル4
「明日やろうは馬鹿やろう」
ピクシブ百科事典から調べました。
2007年に放映されたドラマ内のセリフです。
山Pや長澤まさみさんが主演の【プロポーズ大作戦】から来たもののようです。
怠けに向かった戒めとしてかけられた言葉のようですね。
さて、こんな言葉をかけられて、ハッとするならまだしも
「図星だけど傷つく・・・」
そんなあなたは方向性は違えど既に頑張っているから疲弊しきっていて燃え尽き症候群になっているかもしれません。
また、傷つきはしなくても心が疲れている状態でそんな言葉を鵜吞みにするのも危険です。
大事な事をお伝えします。覚えておいてください。
何かを我慢し続ける事、耐え続ける事も、頑張っている事になります。
燃え尽き症候群 エビデンスレベル2
燃え尽き症候群(バーンアウト)
『バーンアウトの心理学』 久保真人
限定的な「疲労」や「ストレス」とは異なり、慢性的にストレスが続く状況では、精神的・身体的な健康に重大な影響を及ぼします。
科学的には、バーンアウトがコルチゾールレベルの異常や自律神経のバランスに悪影響を考慮することが知られており、これが今後疲労や無気力を生む原因とされています。
つまり燃え尽き症候群の方は、いつもストレスが頭の中にあってすっきりせず、やらなきゃと思ってるのに気力もわかず、モヤモヤして疲れている事を示します。
こんな状態では、イラつきやすさや不安感が過剰になったり、時には胃などの不調を生じやすくなっていて、それが余計に疲労感や無気力に繋がる。
ということです。
燃え尽き症候群は、休息が必要な事を示すサインです。
こんな時に「明日やろうは馬鹿やろう」などと言葉をかけて無理に自分を動かす行為は、自分へのパワハラです。
あなたが今日や明日やることは、やる事を明日以降に先延ばしたとしても、正しい休息をとる事です。
まとめ
「明日やろうは馬鹿やろう」
繰り返しますがドラマというフィクションから来たセリフです。
そのストーリーと背景からみたら的確なセリフというだけで、実生活の多くに当てはまるかは不確かであることを忘れないでください。
キャラクターの性格、背景、ストーリー、周囲の環境これらが揃ったからはじめて共感を得たセリフです。
シチュエーションが似ていることはあっても、キャラクターの性格や背景まで似ることは、ありそうで無いのが普通です。
だからフィクションなんです。
そして私自身のこの言葉に対する印象ですが

「明日でもいいなら明日でよくね・・?」
「今日じゃなきゃ駄目な事は今日やろうよ」
です。
それでは今回のショートブログはここまでになります。
ありがとうございました。