「あなたが折れるばかりの関係は要注意。偽物の『良い人』を見分ける方法

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この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)

対人や環境がもたらす個人への影響がどれほど大きいかご存じですか?

答えは

性格が変わるほどの影響がある

です。

仕事の離職理由の第一位も対人関係です。

このように、人生の生きやすさにおいて対人は大きく割合を占めることがわかっています。

不健全な人間関係がストレスの原因となり、長期的には心身に悪影響を及ぼすことを示す事がわかっています。

S・コーエン/T.A.ウィルズ

自分の大切な私生活ぐらいは良い人で固めておきたいと思いませんか?

違和感を無視しない エビデンスレベル3

「良い人のはず・・・。悪い人じゃないから」
「こんな事があったぐらいで相手を悪く思う自分が悪い」

そう思ったことがある方へ。
これを対人における違和感と定義しましょう。

実はこれ、あなたの心が発している重要なサインです。

この違和感を軽視せず、大切にしてください。

「認知的不協和や共感ギャップに基づいて、自分の視野が狭いだけ」

そう感じるあなたはとても慎重で賢明で、冷静です。
しかし、そのお相手の意図を完全に知っているかよりも、以下の事実が大切です。

あなたの感覚のみに基づいてではなく、多くの情報を基に覚えた違和感かどうか

いったいどういう事でしょうか。これを深堀りします。

良い人を演じる事は可能

世の中には、表面的には親切で優しそうな人がたくさんいます。いわゆる第一印象ですね。

ですが、実際には誰かを利用しようとする人も存在し、それが無自覚の人もいます。
その演技を見抜くためには、あなたが違和感を無視しない事が第一歩です。

あなたが対人の違和感を押さえつける習慣のまま、もし本当に人を利用するタイプと出会ってしまえば、相手はあなたに依存し「言われないからいいだろう」舐められて搾取されるシナリオが完成します。

道徳的解離(Moral Disengagement『モラル・ディスエンゲージメント』)
自分の行動を正当化し、罪悪感を感じなくなる心のメカニズムを指します。


「あの人が悪い(被害者非難)」
「自分がやらなくても他の誰かがやる(責任拡散)」
「そこまで酷くない(被害の軽視)」

加害者は自分の行動をだとあまり感じていない

被害者が反抗しないとき「本人が嫌がってないからOK」「相手が我慢できてるんだから大丈夫」という誤った自己正当化が起きやすいのです。

アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)
社会心理学・いじめ・ハラスメント研究

このように自分の思い通りにしようとする人間の餌というわけです。耳が痛いですね。

他人を利用している自覚がないまま人を利用するタイプもいます。

反社会的傾向(Antisocial Traits)
他人の感情や権利への共感が乏しく、悪びれない性質を指します。

典型例
・他人を搾取することに罪悪感がない
・相手の苦しみが見えても、心が動かない
「嫌なら言えばいいじゃん」と切り捨てる

このタイプは相手の沈黙を許可誤解して行動を正当化します。
被害者の沈黙や我慢は、むしろ加害者を安心させる材料になりえます。

私が本性を知り嫌いになった人物も、今となってはこの傾向がある事が分かります。
要するに、いないようで意外と近くにいる。です。

パーソナリティ障害研究、犯罪心理学より

実際の違和感 エビデンスレベル3

ではここで、良い人はこんな事をしない&その状況に気付いてくれるという例を紹介します。

こちらの負担ばかりが多い関係
「この人、親切なふるまいだけど、実際には自分が多くの負担を抱えている気がする・・・

それ、気のせいではなく心が「この人おかしくない?」と訴えているサインです。

例えば

  • 相談に乗ってもらうつもりが相手が喋りたい事を喋るだけ。
  • 会話でも傾聴がなく「いや?」「それさ」「それはない」の否定が多い。
  • あなたが負担を抱える事に抵抗がない
  • 「自分が楽しければOK」になっている

この場合に違和感を覚えるのは正常です。

親切さと言動に一貫性がある事が大切であり、やり取りに平等さが感じられる事も重要です。

「この人おかしくない?」という訴えは、実は心の深層で違和感を覚えているサインそのものです。

これは認知的不協和自己防衛が働く事で、心はこのように不安や不一致の兆候として感情や思考を表現します。
この場合、心が「あれれーおかしいぞー?」と感じることが、まさに正しい反応だと言えるわけです。

この例でいえば
『良い人』『自分ばかりが損をしている状態』そのままにしておくことに矛盾を抱いているんです。

レオン・フェスティンガー
良い人なら
  • あなたの負担を把握していて言葉にしてくれる
  • 傾聴ができる
  • 相談ではあなたを主役にしてくれる
  • 周りも楽しめる配慮をする

あなたを一人の人として扱い、自分の人生の一部として扱う事はしません。
自分がされて嬉しいことを他人にもし、自分がされて嫌な事を他人にしないのが特徴です。

そして、自分は平気でも相手が嫌かもしれない事への配慮もあります。

相手の期待が重たい

「この人はきっとやってくれる」こんな無言の圧力を感じたことがありませんか?

これは相手の都合に振り回されている可能性があり、あなたが何も言わない事を密かに利用している可能性さえあります。

また、嫌だと伝えたのに「忘れてた」と言って同じことをしてくる場合も注意が必要です。
自分の都合しか考えない搾取が始まっている可能性があります。

これも、道徳的解離反社会傾向が隠れている可能性があります。

もちろん良い人は定期的に確認をし、配慮もしてくれます。

一方的な批判

「あなたのためを思って」聞いたことがありませんか?

「それじゃ大人になってから厳しいよ」
「それじゃ社会人向いてないよ」
「正直ずれてるよ」

と、親身なアドバイスかと思いつつ、あなたの行動や考え方を否定されて終わる事はないですか?

本当にあなたのことを思うのなら、傾聴があり、あなたの特性に合った提供までをセットにしてくれるはずです。

言いたい事を言うだけ言って、あなたが更に傷ついて終わるような会話しかできない人なら、違和感を抱いて当然です。

「あなたのためを思って」は、思い通りにいかせたくてコントロールしたいという欲求が隠れている事もあります。

その場合、あなたの人生を私物化しようとしています。

あなたという人間を使って、自分の意見が正しい実証をしたい、実験をしたい。とすら解釈できるかもしれません。

違和感を大切にしてください。

操作的行動
表面上は善意や思いやりに見えますが、その裏には相手をコントロールしたいという欲求が隠されていることがあります。

心理学的には、この行動は「操作的行動」に分類されます。

相手の行動や意思を自分の期待通りに操ろうとする行為です。
コントロールすること自体が目的となり、相手の意思を無視し、無理にその思い通りにさせようとすることがあります。

カール・ロジャーズ
エリック・バーン
ジョン・G・フレンチ
バーナード・ラヴィン

人間関係の見直し

あなたにとって健康的な人脈を得る事が大切で、あなたにはその権利があります。

「でも自分もそんなに性格良くないし・・」

「悪い人」と書ききるのは過激かもしれませんが、悪い人に囲まれたり長く関係が続いたからこそ形成された性格とも言えます。

関係を整理しないと性格が良くならないままです。

性格が良くないから良い人を選ばないのではなく、性格を変えるために良い人を選ぶんです。

違和感というサインに気付き、人間関係の見直しが必要だと感じたとしましょう。

相手に違和感を覚える言動がどれだけあったか、それは許容できるのか?を今後観察し、人脈の整頓をする時期は必ず必要です。

そして悲しい現実ではありますが、良い人を見つけたとしても友好が築けないと判断された場合は、離れられる事もあります。

社会的学習理論
人間の性格や行動は、個人の内的要因だけでなく、周囲の環境や他者との相互作用を通じて学習されるとされています。
バンデューラは、観察学習(モデリング)を強調しており、他者の行動を観察し、それを模倣することで自分の行動が変わるとしています。

アルバート・バンデューラ

環境決定論
個人の性格や行動が周囲の環境によって決定されるとする理論です。

この理論では、遺伝や内的な要因だけでなく、外的環境社会的な状況個人に強い影響を与えると考えます。
例えば、一部の研究者では「性格は環境によって形作られる」として、環境が個人に及ぼす影響を重視しています。
さらに、人間の行動は観察可能な環境の刺激と反応によって制約されており、環境が整理されない限り性格や行動は改善しにくいとも唱えられています。

ジョン・B・ワトソン
バラス・スキナー

まとめ

あなたが違和感を覚えるという事は、あなたの権利が侵害されている事を意味したり、軽んじられていたり、平等に扱ってもらえてないという警笛を心が鳴らしている状態です。

何より、あなたの中で大切にしている対人モラルがあるという事です。

自分がなぜ違和感を覚えたのか?対人に悩んでいる時こそ、それを思い切って書き出してみてください。

可視化ができると、あなたの気持ちが見えてきます。それを誰かと相談することができれば対人を見直す一歩となるでしょう。

次回は、我慢した対人を続ける事のやばさをお届けしていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健

『「いい人」をやめると楽になる』心屋仁之助

『一緒にいても疲れる人 やさしすぎるあなたが人間関係で損をしない方法』石原加受子

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