あなたは当てはまる?叱られ伸びの特徴

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この記事のエビデンスレベルはです
この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)

世の中には色々な心理テストや性格検査があります。
その結果を見て、叱られて伸びる傾向が強い事が記されたとき、どう感じるかは人によって違いますよね。

「まぁ正しい検査結果かな。やっぱり厳しい環境の方が成長できるんだよな」

このように、自ら納得しているのならいいのですが

「え・・・。褒め伸びだと思ってたけど叱られる方が伸びるタイプなんだ・・叱られるの嫌なんだけどなぁ・・・」

こんな方もいるかもしれません。

そこで今回は、叱られて伸びるタイプの特徴を科学的にお伝えしますから、それでも叱伸びに該当した場合、どうやって叱伸びを活かすか。優しく叱伸びを活かせないのか?を考える記事をお届けします。

叱伸びの特徴 エビデンスレベル3

叱伸びって?

外発的動機付けを中心としており、他者からの厳しい評価や罰があることによって、燃え上がり「くそ!悔しいな・・!」と自分を奮い立たせるタイプ。

間違いや未達成の行動に対しても厳しく指摘(叱責)されることで「次はやってやろう」と思い、奮起して成長するアプローチ。

「人から嫌な事を言われたり罰を受けてもバネにしろよ」

こんな発言を受けても、進んでこなせる人で、根性がある人と認識されるタイプでしょう。

しかし、だからといって

「だよな、嫌な事言われてもすぐ折れる人は打たれ弱いし、根性もねぇな」

この解釈は極端すぎです。

・叱られても折れずに伸びる=根性がある
・叱られると落ち込む=打たれ弱い

という単純な二元論で片づけてしまうのは、非常に危険かつ非科学的な解釈です。

スーザンさんの著書『内向型人間の時代: 社会を変える静かな人の力』によれば

内向型の人は刺激に敏感な神経系を持っており、叱責=強すぎる刺激になりやすいと示しており、これは「打たれ弱い」のではなく繊細な神経系による情報処理の深さ」と解釈されるべき。とされています。

さらに、幼少期において、失敗やミスに対して過剰に怒られた経験が多い人は、叱責に対して「自己否定のスイッチ」が入りやすいため、外から見れば打たれ弱いと解釈されかねない反応を示しやすい事もわかっています。

よって、怒られて落ち込み、歯向かおうとしない、立ち上がろうとしない人をガッツがない・根性がないと決めてしまうのは早計であり、思慮が足りていない考えになってしまいます。

話がそれてしまいましたが、叱伸びというタイプがある理由は以下の心理現象で説明ができるかもしれません。

社会的比較理論

周りと比べ、自分が劣っていると感じる事で「このままじゃだめだ、情けないぞ」という感情が行動原理になります。

これは、環境に適応しようとしている心理の現れであり、さらにそれを他者から指摘されることで否定がパフォーマンス向上につながる事もあるんです。

社会的比較理論

他者と比較して自分が劣っていることを指摘されると「向上しなければ」という動機が生まれる。
否定的フィードバックがパフォーマンスを上げることもある

(Carver & Scheier, 1982)

負の強化(ネガティブ・リインフォースメント)

これが嫌だから頑張る。という行動原理の事です。

  • 先生に怒られるから宿題をやる。
  • 親に怒られるから学校に行く。
  • 上司に怒られるからテキパキやる。

これらの、自分からというよりは、他者の影響により行動を促されているイメージです。

矢沙玖
矢沙玖

嘘のような話かもしれませんが実話を紹介します。

とある塾に通っていた生徒の話です。

動機はわかりませんが、塾生のテストの結果が悪いと暴言・罵声を吐くような塾長がいました。
ゆえに、その塾に通っている生徒の大半の点数は悪くはなく、高い人も結構いました。

それでも、点数の低い生徒がいると生徒全員の前で罵倒し暴言を浴びせ、竹刀で黒板をドンドンと殴り、威圧をかけるやり方だとして学校でも生徒の間では有名でした。

さて、これ、本人の主体的な勉強になると思いますか?

「あんな目にあいたくないから勉強する」

と思いっきり外発的動機付けですよね。
これではその場しのぎの勉強しかしません。

塾を卒業したその子は、塾が原因かはわかりませんが勉強をすっかりやらなくなりました。

伸びるかは疑問ですが、短期的な行動原理としては成立します。
しかし当然、適切なフィードバックや然るべき評価が無ければ破綻するのは言うまでもないでしょう。

行動主義理論によれば「怒られたくないから頑張る」というモチベーションを指します。

ただし、パフォーマンス改善は見られるが、長期的な内発的動機づけは下がる傾向も示唆されています。

(Skinnerの行動主義理論)
(Deci et al., 1999)

まとめ

いかがでしたか?
挙げた叱伸びの特徴に一致したでしょうか?

そして、詳しい文献などがないので紹介はしていませんが、一部の国では厳しさ=愛の証という解釈によってモチベーションとなり行動する傾向も述べられているようです。
ただし、文化による考え方という点が強く汎用性に欠けます。

ただ、挙げた特徴を見て叱伸びを悪く見る必要はありません。
褒め伸びも叱伸びも最終的には他者からの評価を必要としていて、褒めてもらう事が重要です。

しかし、叱伸びだからと言って厳しい言葉全てがプラスになるわけではない事は注意してくださいね

今回はここまでになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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