暴飲暴食、スマホやSNS中毒、ゲーム依存、たばこ、お酒、ギャンブル等、あなたの悪習慣を全力で肯定します。前編

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    この記事は『前編・後編』の二部構成です。テーマに沿った情報を二回に分けてお届けするものになります。
この記事のエビデンスレベルはです
この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)

今回はタイトル通り、あらゆる悪習慣を全力で肯定します。

まず先にタイトル釣り申し訳ありません!
誤解のないように、このタイトルについて言っておきます。

「暴飲暴食ってものすごくいい事ですよ!」
「タバコやお酒って全然問題ありませんよ!いいですよ!」

という、行為そのものを肯定する物ではありません。
あなたもわかっている通り、これらは科学的に見ても良い行動とは言えません。だからこそ

「そんなのわかってるけどやめれないんだよ」

と思っているはずです。

その結果自己否定が始まり、後ろめたさを抱き、あまり慣れていない他人と話す時はいつも以上に疲れますよね。

では今回のタイトルは何なのか?

それは

そういったデメリットを選んでしまうあなたの心理を科学的に見て理解し、そして科学的に肯定します。

という意味です。

知識と経験と科学的根拠をお届けし、自分で自分を正しい意味で許せるようになり、自己否定をしづらくなるようにする事が、このタイトルからの目的です。

ゲーム依存、スマホ中毒、ギャンブル エビデンスレベル3

これらは、短期で利益が得られる、もしくは、得られるかもしれない

瞬間的な快楽を楽しむ娯楽です。

  • ゲームをすれば、数分後にはクリアという快楽
  • 検索をすれば情報が手に入る娯楽
  • あらゆるアミューズメントに囲まれる感覚がある快楽
  • 数時間後には自分の負の状態が抜け出せるかもしれない娯楽

これを求めてしまう理由はとてもシンプルです。

「普段の自分自身は生活を楽しめていない」という自己認識が低い人が陥りやすい物として作られたからなんです。

つまり

人生が楽しくない、潤っていない、張りがないなど

あなた自身に対してあなたが刺激を感じてないと、このような娯楽に夢中になってしまうんです。
その結果、これらの娯楽に没頭すると、人生と比べると遥かに短いスパンで成果が出て、それによりドーパミンが分泌され、幸せを感じるんです。

そうなると、より、人生が面白くないという思考が加速してしまい、ループに入ってしまうんですね。

矢沙玖
矢沙玖

今の私もましにはなっていますが、過去の私は物凄く当てはまっています。

ゲームや動画に没頭し、ずーっと時間を使い、一区切りついたところで、ふと充実感のなさを覚えていました。現実に引き戻されたあの瞬間は辛すぎですね。

遊んだのに気力はわかない、だから再び、元気が出そうなコンテンツを探し、ふれる。

その時はもちろん楽しいです、それでも一区切りついてしまうと、現実に戻る瞬間を感じて人生のつまらなさが押し寄せてくるんですね。

たばこは体の問題で吸わなく、お酒も年に数回しか飲まないので、アルコールやニコチンに関してはわかりませんが、ゲームという娯楽は私にも当てはまりますし、ギャンブルという点では、アプリに課金という点が非常に当てはまっていました。

これらの娯楽は依存症のメカニズムとして解説されています。
また、ゲーム依存に関してもデータが出ています。

『ドーパミン中毒』アンナ・レムケ
World Health Organization:「Gaming Disorder」に関するレポート

一体脳内では何が起こっているのか?

しっかり科学的根拠を用いて解説します。

まず、ゲーム依存症やスマホ中毒、ギャンブル依存など、気分が良くなる行動については、ドーパミンの分泌が大きくかかわっています。

ドーパミンは、脳内の報酬系と呼ばれるシステムで働く神経伝達物質で、快楽や報酬を予測する際に多く分泌されます。

ゲームやギャンブルなどは、短期的な報酬や達成感を提供し、これがドーパミンの分泌を促進します。

つまり、ゲームやスマホ、ギャンブルに触れる事でドーパミンの分泌が促される
それが快楽という解釈になるため、強い依存性があるといえるんですね。

ここまででわかることは、あなたの自制心が問題なのではなく、これらの娯楽を開発したプロフェッショナル達が、多くのお客さんを虜にするように作り出しただけの話です。

あなたはその戦略にはまっているだけなんです。

それですめばいいのですが、自己認識が低かったり、人生の満足度が低いと感じている人の場合は依存行動に陥りやすいという点も、多くの研究で指摘されているんです。

矢沙玖
矢沙玖

短期的な快楽を求める傾向が強まり、よりハマり込んでしまうわけです。

広い視点で考えると・・

社会でのストレスを抱えすぎると、この傾向が強まり、短期的な快楽を求めてしまうわけで、人間の仕組みとして普通、ということなんです。

あなたの事を、現実逃避癖がある、とか、遊びすぎ、だとか理解を示さない人や言葉があっても、誰でもその状態に陥る可能性があり煽るのは全くの見当違いという事なんです。

暴飲暴食、たばこ、お酒 エビデンスレベル3

こちらも、すぐに幸せが手に入る娯楽といえばそうなのですが、先ほどとは変わってきます。

この場合は、自分の健康に悪影響という事がわかっていてもやってしまう依存行動にあたります。

自分の事を大切にできていない傾向が強い人ほど、今目先の自分の不快を手放そうと、長期のデメリットを選択してしまという項目にあたります。

この傾向の人は遅延割引の観点からみると当てはまっているんです。

矢沙玖
矢沙玖

過去の私も当てはまっています。
自分には未来がそもそも見えていませんでした。
とにかく目先の幸せが欲しい、というのを心も体も求めていました。その通りに行動し続けた結果、Lサイズのポテト、すごくおいしかったです。

遅延割引とは

未来の報酬よりも現在の小さな報酬を選びがちな人間の心理のことです。
未来の健康を犠牲にしてでも現在の快楽を選択する行動は、遅延割引の一例とも言えてしまいます。

「ダイエットを目指していて、1年後には綺麗な体になりたいという願望があるのに・・」

Q.【目の前のプリン、ご褒美でも何でもありません。食べますか?】

多くの人が、今プリンを食べちゃうんです。

しかも「1個ぐらい変わんない変わんない!その分運動すればいい!今日だけ!」と、いろんな正当化をして、目の前の欲求に従ってしまいます。

冷静に考えれば、未来の自分を思えば明らかに、ご褒美でもなんでもないならプリンは食べないべきですよね?

でも実際は、今満たされていない、今の不快から解放されたい、という考えが強い人ほど目先の利益に飛びついてしまうことがわかっているんです。

これを

  • 暴飲暴食の快楽とデメリット
  • たばこの快楽とデメリット
  • お酒の快楽とデメリット

に置き換えても全く同じことがいえるんです。

食事におけるセロトニンの分泌や、たばこに含まれる依存成分お酒に含まれるアルコールの影響など、それ自体が発する依存性だったり、誰かとの交流というメリットも確かにあります。

が、そもそも

今の自分が嫌で未来を犠牲にしてでも解放されたい、と思っている人ほど、これらのリスクある快楽を選択してしまうわけなんです。
それも「メリットがこうだから」言い聞かせやすいんです。

単なる自制心の問題ではなく、脳内の報酬システムが関係しており、特に依存性の高い物質(たばこのニコチンやアルコールなど)は、このシステムを強く刺激してしまうので、遅延割引さらに強化してしまい心だけにとどまらず、体までが動いてしまうんです。

まとめ

いかがでしたか?

あなたが抱えている、いわゆる悪習慣というのは、人間の仕組み上、どうしても陥る事があると解説しました。
しかもそこには、プロたちの仕掛けも潜んでいるのでなおさら抜け出せなくて当然です。

辞めよう辞めようではなく、自分がしっかり満たされることが、辞められる事への近道なんですね。

さて、次回はこの続きであるSNS中毒についても肯定してみせます。
世間でも問題視されるSNS中毒について、何がどうなって中毒になってしまうのか、理由を学べば見え方も必ず変わりますよ。

それでは今回はこれで終わりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

「このプリン、いま食べるか?ガマンするか?」柿内尚文

「依存症の科学」岡本卓 和田秀樹

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