超危険!大事な決定を他人に握られる前に~両手を塞がない考え方とトンネリング効果の危険性~

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矢沙玖
矢沙玖

このブログは3日に1記事投稿でお届けします。

※著者は資格者ではありませんので、お読みいただいて効果を保証するものではございません。

私は過去に困窮状態で視野が狭くなっており、自分の大事な決定さえも他人が左右できてしまう状態にありました。

皆さんにもご経験はないでしょうか。

大事な決定が他人に決められる予兆

  • 時間がない
  • お金に困っている
  • パートナーが欲しい
  • わからない事がある
  • 嘘を持っている

他にもたくさんありますが、今回はこれらがどれだけ他人に選択権を与えてしまうか警鐘を鳴らします。

「え、まって。それで他人が介入できることがあるの?なんで介入させるの?」

冷静な状態だったり知識があれば基本的にないでしょう。

ですが、いざその状況になると全く見えない事はよくあります。

この、視野が狭いときにそれっぽい情報が与えられる関与を許してしまいます。

自分は大丈夫だと思っている人ほど陥りやすいです。

さらには相手の人間性も重要で、善意を押し付けてくるタイプの相手だと過剰な介入は十分起こりえます。

選んでしまった選択肢が酷いものであれば最悪です。

悪意なき悪は恐ろしいです。誠実性を忘れて逃げていくケースもあるでしょう。

時間がない

あなたに時間がないという事は、相手が好きなように思考したり情報集めをして、結論を固める隙を与える事に繋がります。

相手はあなたを説得する準備ができる反面、あなたは情報を学ぶ時間もないため、あなたの選択を決めてしまったり、その選択にあなたが流されてしまう事は十分あり得ます。

その選択肢が本当にあなたにとって最適であれば問題はありませんが、未来どうなるかはわかりません。

お金に困っている

お金は本当に人の精神面を左右します。

「お金の話を持ち出さないで・・・」

お気持ちはわかります。

金銭面で苦しむ人はどんどん増えているので、耳を塞ぐより情報を集め、生き方を工夫することが大切です。

2018年の時点で6人に1人が金銭面での困窮を味わっているとデータが出ています。

また、厚生労働省のページでは2022年の調査ではありますが、生活が苦しいとしている割合が51.3%半数を超えているんです。

そのうち「大変苦しい」20.2%「やや苦しい」31.0%という数字になっています。

間もなく2025年に入る今、物価高や多くの税金問題、電気代ガソリン代などの問題が解決していない事から、もっと酷い事になっているでしょう。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf

金銭面で困る方はたくさんいますので、コンプレックスに思う必要はありません。

さて、話がそれました。

金銭面で困るという事は生活への支障、つまり生存に拘ってくるのでなおさら焦りやすいです。

トンネリング効果に陥る、と表現しておきましょうか。

こんな状態で少しでもお金が安定する話があれば、飛びつく確率は高くなります。

また、忙しくて時間の余裕がないという状態でも同様にトンネリング効果は起こります。

これは、回復や発散が期待できるからこそ、自由な時間を求めて視野が狭くなるためです。

海を泳いでさまよっているところ、島を見つけた。といった感じでしょうか。

パートナーが欲しい

パートナーがいないという事は、人間の孤独死の原因に直結します。

「別に一人でも平気だから関係ないや」
独りを楽しむ事が出来たり、独りを本当に望む場合はその限りではありません。
しかしパートナーがいない事に、ふと寂しさや何かしら負の感情を抱く事がある場合は否定しきれません。

孤独から抜け出せる未来が見えると、人は飛びつきやすくなります。

  • いい相手を紹介してもらえる
  • 合コンに誘ってもらえる
  • マッチングアプリに踊らされる
  • 良いかもと思った相手に騙されやすい

過剰なフィクションではありますが、ハニートラップにかかったり、いわゆる裏業界の異性だと知らず引っかかったり、異性間のトラブルをテーマとした作品の存在をご存じですか?

誇大ではありますが、あのようにリスク管理や嘘を見抜く力が過度に弱まり、孤独を避けるためや、生物としての欲が第一優先になってしまうんです。

そのようなある種泥酔状態を利用する人々は一定数存在します。

わからない事がある

わからない事があっても同様です。

この状態で時間がないが重なっていたらかなり危険です。

相手からの情報を信じるか信じないかの二択になりがちです。

それでも信じて行動したとしましょう。

万が一その選択肢や与えられた情報が間違っていた場合、トラブルが起こる確率が高く、それに加え

「自分だって間違ったことを言う事もある、なんで調べなかった?」

と、責任を全てあなたにぶつけてくる不誠実な人間もいます。

また、あなたが何かに慣れていなく、教えてもらうしかできない立場である時も同様です。

嘘を持っている

嘘をつきがちな方は気を付けてください。

時にはその嘘を見抜かれ、弱みとして握られることもあれば

嘘がばれないように嘘で塗り固めるうちに、疲れ切ってしまう事もあります。

これ、脳のフル回転を頻繁に生じさせるため、それだけで一日疲れたりもします。

また、嘘をつく人ほど嘘に引っかかりやすいため、間違った選択肢を信じやすくなります。

該当してる・・どうしたら?

他人を介入させない!と決めるのがおすすめです。

前提知識

自己決定理論という心理用語があり、人は主体性・有能性・関係性という達成感を得た時に幸福度が上がるとされています。

逆にこの3つが全く満たされないと、物足りなさつまらなさという不快感を抱くようになります。

他人を介入させるという事は、少なくとも主体性を奪われることに繋がります。

他人はあくまでも「他人の判断基準」で提案しているだけと知る

善意でも悪意でも、第三者から見たうえでのあなたを判断して、情報を集めたり経験に基づいて提案をしてくれます。

この時でてくる提案というのは基本的に一般的にこうするべきや、一般的にこれが効率よい。だったり、これをやったら自分も身内も上手くいった。であったりと他者から見ての正解論でしかありません。

あなたの心の声までは汲んでいないですし、汲むことが極めて困難だという事を覚えておいてください。

だからこそもらった情報を基に、あなたがしっかり咀嚼して自分で考えて決める事が重要です。

この言葉は無視する(筆者の考え)

他人に左右されやすい状況でこんな言葉をかけられたら流されがちです。

私は基本的に無視することに決めており、長い時間かけて信用に至った人の言葉しか聞きません。

なんでも頼って!

「え、それ無視するの?礼儀としても微妙じゃない?」

善意で言う方が多いことは十分存じています。

ですが、他人に左右されやすい状態で頼るという事は、状況が落ち着くまでは依存することになります。

依存してしまえば相手にさらに情報を与える事になり、時には弱みさえも握られます。十分に信用している相手ではない場合はこうならないよう警戒してください。

弱みを握られている状態にそれっぽいアドバイスが来ればますます依存する事になります。

そして

いくら善意で頼って!」と言っていたとしても、想定しない頼られ方をすると逃げていく場合もあり、あなたに問題があったのか相手が不誠実なのかわからないまま泣き寝入りとなるケースもあります。だからこそ信用が蓄積するまでは無視が無難だと考えます。

誰でもできる簡単な頼み事ぐらいなら良いでしょう。

早く決めて!

これは私なら無視一択です。

「そんなことで迷うな。【俺】の時間がもったいないだろう」

と言っているに等しいです。

相手に時間を空けてもらって頼んでいる立場なら相手を気遣うべきとされますが、あなたが主役で、あなたにとって大切な判断に対し「早く決めて!」というのは、あなたの選択を軽く見ているとすら言えるかもしれません。

その他急かす言動

自分のペースで考えて決めなければならない大切な選択の局面で、このような言動がかかったら私は無視します。

  • 「早くしないと無くなるかもよ?」
  • 「他の人に取られるかもよ?」
  • 「次はもうないかもよ?」
  • 「すぐ決めないんだったらあっちいくわ。じゃあね」

私の思考の余地を無くそうとする言動が来た瞬間「あっ、もうこの選択肢は消えたな」と思う事にしています。

情報が不十分で飛びつく選択肢上手くいく確率が高くないでしょう。

また、自分で選んだ!という感覚が薄いと、嫌な事が起きた時にストレスになりやすい事もわかっています。自己決定理論に基づいていますね。

自分のペースが守られない状況に追い込んでくる場合は、私ならその時点で「ゆっくり考えたいから時間がないなら今回の話は無しで!」と断ります。

そもそも余裕を持つ方法

冒頭でお伝えしたように、困窮状態に陥ると他人に引っ張られやすく、選択権すら渡しかねないです。

他人の介入を許さない云々より、そもそもそんな状況になりたくないですよね。

最後に、余裕を常に持つ方法をお伝えして記事を終わります。

常に持っておくべきマインド

色々な発信者が言っていますが、本当にこれにつきます。

「片手は常に開けておく」

毎日が三刀流のようにタスクを持ちまくっていませんか?

これらは比喩表現ですが、片手が常に空いているような余裕がないとチャンスも逃します助け船に乗る事もできません。今となっては当たり前に言われている事ですね。

両手がふさがっていては意識は周りを見る事や両手に集中しがちです。

つまり、トンネリング効果になっていると言えます。

やるべき事を減らし、思考や時間の余裕を持つように意識を変える事をおすすめします。

わかっていてもタスクまみれになっている方々が大勢います。

やめるためにやる事を増やすのではなく、手放せるものはどんどん手放すのがいいですよ。

発散と休憩をごちゃまぜない

結論お伝えしたい事は「時間に余裕を持つ」です。

昨今では回復の時間を取らず、発散に時間を使いすぎてそれを「休暇」「回復」と誤認しているケースが多くなってきています。

スマホ、テレビ、動画視聴、ゲーム、そのほか娯楽ではなく、ゆっくりする時間を取って何もしない考えない「ホワイトスペース」と呼ばれる時間を確保するなど、リラックスする時間を取ってほしいんです。ストレスが多い現代なので発散をしたくなる気持ちはよくわかります。

5分ぐらいでもいいのでリラックスする時間を頻繁にとり、休日には自然を感じたり、モニターによる影響を避けてきちんと眠ったり浴槽に浸かったりと、心身をリラックスさせる習慣を意識する事が休憩に繋がります。

そんな時間ないってば・・・

自分の自由な時間が1日に何時間あるのか?を計算し、例えばスマホのスクリーンタイムをチェックしてみてください。

「こんなにスマホ使う必要ある?一体何をしてるんだろう?」

と、気付きが隠れています。

テレビ、友人と交流、ゲーム、これら全部をやればもちろん時間はありません。

やれる発散を全部やってしまっている事に気付いてほしいんです。

発散では回復にならない事に気付いてほしいんです。

たとえば日記をつけても、過剰に発散に使っている事がわかりますし「ここを削れば休めるなぁ」というのも見えてきます。

このように再配分をすれば時間は基本的に作る事が出来ます。

再配分をして何もしない時間をしっかり設けると勉強してみようかな?と情報収集をしたり、起きた出来事を冷静に分析出来たり、閃いたりしやすくなります。

必ず調べる

当たり前ですが鉄則です。

エネルギーが要りますし億劫ではありますし疲れますが、自分が困難を抱えたり直面しそうな時は、関わる事全部を調べつくすつもりで情報を集めてください。

もちろん時間が必要です。ここに片手は空けておくが繋がってきます。

常に情報を持っておけば嘘を見抜きやすくなり何かが起きても冷静に対処できます。

自分に関わる情報は持っておくべきで「社会人なんだから、大人なんだから」というつまらない理由ではなく、他者に意見を引っ張られておかしな人生にならないためにも重要です。冗談抜きで、人に引っ張られて望みもしないルートへ行くことになりかねません。

まとめ

いかがでしたか?

自分に合う情報をしっかり集める時間を設け、その勉強ができれば対処法が頭の中に入ります。

知識が増えれば考え方が変わり、考え方がわかれば言葉が変わり、行動も変わります。

人に人生の選択を関与されるという事は、余裕がなく知識もない。という事なんです。

私も今思えば、貧困と仕事の大変さから早く抜け出したくて、解決したくて視野が狭くなって、自分の価値観すら頭から抜けているところへうまい話が来たといったところです。マルチじゃないですよ。

それもその相手が、その当時は十分に信用できる人と思っていて、またその相手も善意だったという部分があり「情報が足りてないけどなんとかなるだろう!」と思ってしまったんです。

私のようにならないよう、参考にしていただければ幸いです。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー

『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ

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