このブログは3日に1記事投稿でお届けします。
※著者は資格者ではありませんので、お読みいただいて効果を保証するものではございません。
こんにちは、矢沙玖です。
前編の内容は届きましたでしょうか。
前編では、頑張りたくても頑張れない状態がなんなのかを解説し、あなたが気付いていないところで頑張りすぎていて、疲れ切っている可能性を挙げました。
甘えと思わず、疲れているのかも?と仮定し、その理由を辿っていけば見つかるかもしれません。
答えは、あなたの心が知っているはずだと私は考えています。
しかし、もしかすると辿っていった結果、今のあなたが既に頑張りすぎでエネルギーがなくなっており、まずいところまで差し掛かってしまっている場合は早急な対策を知る必要があります。
ただ記事を読んで答えを受け身で得るのではなく、あなた自身が自分を思いやり「本当に必要な事ってなんなのか?」を自発的に探そうと思えるようなお手伝いをします。
あなたに残っている余裕
大まかに二種類に分けます。
①「もうだめだ、頑張れない、頑張りたくない、やりたくない」
②「しょうがない、やらないと生活が詰む、人生こんなものだ、自分は忍耐力がないだけ」
①はほぼ限界
②は少しだけ猶予がある状態です。
ちなみに
「考えると涙が出る、頭やお腹が痛くなる、食欲がない、楽しい事を考えられない」
まで来てしまっていてはほとんど手遅れで、すでに精神症状として出てますので明らかなサインです。
すぐに安静にしてください。
無駄な人付き合い、ハラスメント、ストレス作業
可能な限りシャットアウトしてください。
診断を受けて休業申請をしたり、有休を得て自然を感じに行くなどのリフレッシュに出かけたり「今の自分は自由だ!」と思える期間を設けてください。
もし、診断を受けたり休業申請をしたり等の手順や法律による知識が欲しいというお声があれば、実体験と勉強を交えて皆様にお届けする意向もあります。お気軽に要望くださいね。
心が疲れている状態では、診断だったりリフレッシュに出かける事さえも億劫だったりするので、あらゆる手段の紹介ができればとも思っています。
間違っても、瞬間的な娯楽を発散と思い込み、ケアもしないまま自身をごまかさないようにしてください。
誤った状態を続けると、重度の精神病に発展したり、他人を攻撃したり、自分を攻撃して保つような状態へ移行する可能性があります。
そこまでではなく、まだあなたに少しだけ心に猶予がある場合は、頑張らなくても大丈夫な範囲をみつけてみてください。
意外とありますので、それを探せるぐらいの精神力は残っていると思います。
正直に、大げさでもいいので、限界かも・・と思っている場合
ほぼ限界まで来ている場合、可能な限り誰かに愚痴ってください。
頑張ることをすぐにやめてください。
仕事、対人、自己管理、頑張ってまでやるようなことは一つもありません。
あるとすれば、あなたの頑張りの使いどころは、あなた自身が快適に生きられる方法を知る事です。
我慢と忍耐は違います。こちらも前編で紹介した八木仁平さんのお言葉です。
あなたが自然体でいては窮屈に感じるような環境なら、変えてしまうことを検討してください。
資格やスキルがないから無理だとして、その道が本当にあなたが進みたい道なら、頑張るを使う道がみえてきませんか?
今日から、今まで使っていた「頑張る」エネルギーは仕事でも対人でもなく、あなたが環境を変えるために必要な資格もしくはスキルの習得です。
もちろん、自分自身を知る自己対話に充てるのもいいでしょう。
実は私がこうしてブログをお届けしようと思ったのも、自己対話を経てという経緯があります。
では、少しずつでいいので何か見つけるところからでもはじ・・め・・・・
と言われて、その通りに動けるなら誰も苦労しません。
わかっていても動けないから苦しんでるわけです。
やった方がいいに決まっているけど、もう体は限界なんです。
ネガティブな自分を尊重する事が効果的
「わかってるのに動けないから困ってるんだよ!」
「動けない日々が続いたからこうなってるんだよ!」
「そんなこともできない自分だから苦しいし、どんどんダメになってるんです!」
今のあなたを、あなたが否定してはいないでしょうか。
そしてそのように思うのは「これ以上何かに取り組む事も億劫」というサインです。
その状態の自分を許し、心配する姿勢がいいんです。
「いや・・けどそんなの認めたら周りに甘えとか思われるし・・できない奴って思われたくないし・・」
いったい誰がそんなひどい事を言い、思うのでしょうか。
そんな人がいるのなら、その人に対し、心の中でこう思ってやってください。
「それってあなたの感想ですよね?」
聞いたことがあるかもしれませんね。こんな反発が適切である理由をお伝えします。
あなたは低くない
あなたの特性も知らない、状況も背景も知らない、どれだけ療養が必要なのかの思考や考察もなしに、今のあなたが休息を取ろうとすることを甘えと認識したり、できない側の人間だと判断するのは、何の根拠も持たない感想です。
「なに君?周りはできているけど?」そんなのは理由になりません。人は皆違います。
人は誰でも、環境や条件が揃ってしまえば、周りから「甘え」と思われるような状況に陥ります。
鬱になる仕組みが科学的に証明されてすらいます。
今、あなたの事を甘えの傾向が強いだとか、ちょっと人として頼りない、なんていう人がいるとしたら、その人もまた、状況によっては同じようになります。
だから、人は皆対等なんです。あなたがたまたまそういった環境にいるだけなんです。
だからこそ、善悪や優劣と絡めるべきではなく、人間扱いすべきです。
さて、あなたも、あなた自身を人間扱いしましょう。
生産性・・などとまるでロボットや機械に使うような言葉を人間にあてないでください。
苦しい状況にいる人が目の前で丸まっていたら、心配しませんか?優しくしませんか?
「無理に頑張らなくていい、今は何もしなくていいんだよ」そう声をかけませんか?
今のあなたにも同じ言葉をかけてあげてください。
さて、私のこの考え方もいわば感想です。
ここまでを読んでいただいたあなたは、どのような感想を抱き、心に従うでしょうか。
自分を認めようとすることで生じる焦り
「だってさっき・・頑張りは自分が暮らしやすくするために使えって・・・」
「すぐにでも暮らしをよくしたいからさ・・・」
焦る気持ちはものすごくわかりますが、いくら自分のためと言えど、振り絞って行動するのは暮らしやすさではありません。
短期的な安心をすぐに求めたり、安心がすぐに手に入ると錯覚して先走ると大失敗をしやすいです。
私はそんな経験もしました。その結果、数十万円の損失を被る羽目にさえもなりました。
だからこそ何もやりたくない、今すぐに動けないそんな自分を認めることが、あなたがこれからも快適に生きていくための大事な一歩であり、近道です。焦らせてくる人物など尚のこと無視です。
もっとわかりやすくすると、気力がわかない状態なら心に従って何もしなかったり、心のままに行動する事が、あなたを正しく機能させるためのあなたのトリセツの内容でもあるわけです。
心に従い続けると、やがて本当に必要なものが見えてくる瞬間が訪れる事が多いです。
その時、休息をして回復ができたあなたなら、それを手に入れるための方法を自然と模索し行動するようになります。
「そうはいっても少しずつは何かした方がいいんじゃないの・・?」
焦りを感じず、疲れも尊重しつつ前進する方法
まず、心の声をこのように発してください。独り言が言える方は独り言でもいいですよ。
「今はなんもしたくない!やりたくない!!!やーらない!」
こうやって宣言するだけで、休息に対する罪悪感が軽減されます。
「だらだらしたい!だらだらしよう!」「娯楽したい!娯楽しよう!」
と、休息やリフレッシュをする事にも宣言をしてみる事で、自分で自分に許可をだすんです。
ただこの時、だらだらしながらSNS見ながらゲームしながらおやつを食べる。などのように
複数を同時にこなそうとするような動きは休息にもリフレッシュにもならず、脳に高負荷を与える行動になるので注意が必要です。順番をつけると良いですよ。
毎日1回だけでも良いので、このように宣言してみる練習をするとやがて習慣になります。
宣言をする習慣のおかげで「これでいいんだ」と、自分を許容する機会を増やすと、心にゆとりが生まれやすくなります。
少しずつがコツですよ。
脳には、急な変化や習慣の取入れを嫌う習性があります。
少しずつの変化を継続的に起こす事で、脳に対し「あ、これって習慣なんだ、理解理解」というアプローチがかかり、当たり前の行動に近づけるというテクニックもあります。
余裕が生まれたら、次余裕ができた時に取りたい行動をリストアップし、やがて行動ができるようになる
心にゆとりができました!さぁ行動だ!
これは早とちりです。さて、少し難しくなりますよ。
ここでは、心に余裕ができた段階で「この調子で次も余裕ができたら何をしようかな?」という、行動の計画を立てるに留めるがおすすめです。もちろん、気力にあふれていたらその先へ行っても構いません。
ここでようやく、自分がやりたい事を見つけるための自己対話を5分だけ学ぶとか、自己理解の勉強を3分だけしてみるとか、やりたい事を叶える方法を5分だけ調べるなど、とにかく小さなステップでなおかつ、自分の人生を有意義にするための行動を計画するんです。
計画だけですよ。この計画も、5分だけ練ったらまた明日やる。のように、少しずつがコツです。
そしてまた、何もしたくなくなったら、休息やリフレッシュの宣言をして回復にあてます。
説明ばかりだったので具体例を挙げてみますね。
具体例
- 夜更かししたい!と宣言し、ほんとに夜更かしする
- 好きな時間まで寝てていい!と宣言し、ほんとに寝る
- 動画見たいしテレビも見たいしゲームしたいしケーキも食べたい!
- 動画を見る→ゲームする→ケーキ食べる→テレビ見るのように都合よく順番を組む
これらを繰り返し、自己の回復を待ち、回復を試みます。そして計画を立てます。
- 今の自分のルートが幸せになるルートかを5分だけ考えてみる。
- 思ったことを3分だけ、ノートでもスマホのメモでも書きだしてみる。
- 仕事を変える事が大事とわかったら、どんな仕事が合うかを調べる時間を2分だけ設ける。
- 場合によっては転職活動やスキル習得の時間を5分から設ける。
この繰り返しをして、自分の人生を改善するループを作るんです。
さて、前半は簡単かもしれませんが後半から難しそうな、億劫なイメージがしませんか?
そう思う理由は、あなたにとってそれが習慣ではないからです。
だからこそ記載していますね?たった数分だけを計画に含んでいるんです。
数分という行動を継続して習慣にする事が目的で、習慣にしてしまえば数分にとどまらず勝手に行動を続けますし、当たり前のように取り組むようになります。
続けた分だけ結果は出ます。これが狙いです。
そして、自分の人生を良い物にしようと取り組めるようになると、心の疲れが軽くなり始めます。
心の疲れが軽くなると、眠りの良さにもつながります。
眠りが良くなると、脳の機能回復につながり、脳が回復をすると心身が健康になっていきます。
まとめ
いかがでしたか?
「頑張らないとまずいのに頑張れない・・このままじゃ・・」
はい、まずいのでしっかり休息をとってください。
間違っても、頑張るべき!のサインではなく、休息してくださいのサインです。
にもかかわらず、あなたを不安にさせるような発言や考え方は、あなたの心を無視する敵です。
たとえそれが心配からくる物であっても、愛があろうと、理解がなければあなたを苦しめるだけです。
あなたのペースを尊重し、あなたの心に配慮した、あなたに合う方法を取り組むべきで、それがなんなのかは、あなたの心しか知りません。
ですが、それを引き出すための知識を、このように、感想と科学的根拠を交えてお届けする事が可能です。
少しでも、試してみようかなと思える情報があれば幸いです。
それでは今回はここまでになります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考文献
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平
『レジリエンスの鍛え方』リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット
(日本語版では久世浩司さんです。)
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル
『マインドフルネスストレス低減法』ジョン・カバット・ジン