「あれ?この人、最初は嫌な感じだったのに、意外と良いところもある・・?でも、やっぱり苦手」これ、我儘なわけではありません。

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この記事のエビデンスレベルはです
この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)

この感情は初頭効果という心理で説明ができるかもしれません。
最初に記憶した情報をもとに、相手の事を判断したり、その後の印象も決めてしまう初頭効果という心理が関わっています。

最初の印象がすべて?『初頭効果』とは エビデンスレベル3

人は、最初に得た情報を強く記憶し、それが後の判断に大きく影響を与える傾向があります。

研究実験
Q.ある人物の性格を以下のように紹介された場合、どちらの方が好印象でしょうか?

Aさん:「知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で、嫉妬深い」
Bさん:「嫉妬深くて、頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的」

さて、Aさんを選びましたか?
Bさんを選びましたか?


結論
Aさんの方が良い印象を持たれやすい事が示されました。
同じ単語を順番違い並べただけなのに、です。

ソロモン・アッシュ 1946
「待て待て待て、並び順が違うだけで同じな事には気づいてたよ?けど、何か意図があるだろうと思ったうえでAさんまたはBさんを選んだだけだよ。だから初頭効果は俺は起こらないね」

ごもっともではありますが、初頭効果を全く受けていないとは言い切れません。

「意図があると気づいた」時点で、実験結果が完全に当てはまりこそしませんが「気づいた上で選んだ」としても、無意識に最初の情報の影響を受けている可能性は否定できません。

たとえ「意図がある」と気づいていたとしても「無意識レベルでの先入観」は完全には排除できるわけではなく、実際の心理実験では、意識していてもなお「最初に見た情報が影響を与える」ことが多く報告されているからです。

まとめ

最初の印象が必ずしもあてになるかと言われれば、初頭効果だけで見ればほとんどの場合あてになりません。

ですが、必然と初頭効果にはプラスで直感が働いたうえで最初の印象を決定します。
直感は過去の経験や知識に基づいているため、当てにならない!と完全に無視するのは危険です。この直観に関しては、経験を重ねるほど制度が上がると言われています。

かといって初頭効果によって誤った判断をしている可能性もあるのは間違いありません。

よって「この人、なんか苦手・・」と思ったら、少しだけ時間を置いて、別の視点で観察してみると正確な判断に繋がるかもしれません。

良い人に見えたり嫌な人に見えたり。のループに振り回されているのならなおさら立ち止まってみるといいかもしれません。

最初の印象と実際が違ったなら、相手への見方を修正すればいいだけです。

また、このように最初の印象を決めてしまう現象をネガティブに捉えず、自分に合う人なのか合わない人なのか線引きするための機能が働いてくれるおかげで、人を警戒することができている。とポジティブに考えるのも手です。

初頭効果や直感についての記事はこちらです。

今回はここまでになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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