心理操作が「極めて悪質」である科学的根拠

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この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)

他の記事では、心理操作が犯罪級というタイトルで心理操作がいかに他人に攻撃となるかを解説しました。

今回、その心理操作がなぜそれほどまで悪質であるか?に焦点を当てて情報をお届けします。

「やばい事がなんでやばいのかの解説なんていらないよー」

そう仰らないでください。
やばさがわかるという事は、心理操作によって何が起きてどのようにして人が壊れるかのメカニズムがわかるという事です。

この知識があれば、自分が壊れてしまう理由の解釈の幅が広がるかもしれません。

心理操作は「自己概念」を破壊する(最も悪質な部分)エビデンスレベル2

心理操作は、被害者の脳の働き自己概念破壊し、結果的に精神的支配を生む行為です。
その心理操作が非常に悪質である理由を明確に解説します。

自己概念とは?

自己概念とは、「私はこういう人間だ」という自己認識のことです。

たとえば
  • 「私は優しい人だ」
  • 「私は頑張り屋さんだ」
  • 「私は間違っていない」

といった自己認識のことを指します。

ところがここに心理操作がされ、受け続けると

「あれ・・私はおかしいのかも・・・・」
「えっ・・・?私が悪いのかも・・」

と自己概念を破壊されていきます。
これは、心理学で言う自己効力感の破壊です。

ガスライティングは被害者の現実認識を歪め、自分で自分の精神状態を疑わせるように持ち込む心理的虐待であると指摘しています。
ガスライティングによって現実認識をゆがめられることで、セルフイメージがマイナスになるとしています。

ペイジ・L・スウィート

これが悪意によって意図的でかつ、虚偽の情報を利用して行っているとしたら悪質だと思いませんか?

自己効力感とは?

「自分ならできる」「自分は間違っていない」

という自己の力を信じる感覚です。
私は、自分の能力などに対する自分への信用度と解釈してます。

心理操作を受け続けると、自己効力感が破壊され、以下の状態に陥ります。

心理操作前心理操作後
「私が正しいはず」「私が間違っているのかも・・」
「私はできる」「私にはできない・・」
「私は幸せになれる」「私には幸せは無理だ・・」

自己効力感が壊れると何が起きるか?

心理操作を受け続け、自己効力感が壊れると、最終的に「自分の人生の主導権」すら完全に失います。

つまり、以下のような状態になります。
  • 「私の判断はおかしいんじゃないか・・」
  • 「この人に従った方がいいのかも・・」
  • 「私が悪いんだから仕方ない・・」

結果、完全に相手の支配下に入ります。

これは単なる「傷つけ行為」ではなく「精神的な奴隷化」に近いものです。

自己効力感が低下したから相手の奴隷になった。という実際のデータはありませんし、研究者もいません。

ただ、客観的に見て文言を読むだけでも相手の支配下となるイメージができそうではないでしょうか。
もしくは、被害者の経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

亭主関白という文化がガスライティングに非常に近く、言い方を変えれば精神的な奴隷になってしまっていると言えます。

その理由として「夫が権力を持ち、妻を精神的に従属させる関係性」がこのような事例を起こしているからです。

夫が妻の意見や感情を軽視妻の自己効力感(自分で状況を改善する能力への信頼感)を低下させる。その結果自己決定権を放棄しやすくなる。

反論のたびに「お前が悪い」と責める→妻の感情や価値観次第に破壊します。これ、典型的なガスライティングです。

妻の「行動選択権」すら奪う→妻は「自分で考えて行動する力(自己効力感)」を失くしてしまいます。

ただし、家庭によって亭主関白の在り方が多数あるため、一概に、これと同じだと決めつける事はできなくて、亭主関白だから心理操作がある。
と断定する事はできません。

亭主関白でもこのような不公平はないようにしていた家庭もあるでしょう。

心理操作は「PTSD」を引き起こす可能性がある エビデンスレベル1

研究データの紹介

アメリカ心理学会(APA)によると、心理操作(ガスライティング)を受け続けた人の一部は、以下の精神的ダメージを負うことが分かっています。

被害者に起きる症状

症状説明
PTSD(心的外傷後ストレス障害)相手の言動がフラッシュバックし、強い恐怖を感じる。
うつ病無力感、自己否定感、慢性的な憂鬱状態。
自己効力感の喪失「私には何もできない」と強く思い込む。

これにより、実際、心理操作は「精神的虐待」の一種であり、犯罪行為と捉えられるケースもあります。


①研究によれば、慢性的なストレスやトラウマが脳に与える影響明らかになっています。
特に、海馬(記憶や感情の処理を担う部分)前頭前(意思決定や感情の調整に関与)に対する影響が指摘されています。
研究では、PTSD患者の脳内での変化が明示されており、慢性的トラウマやストレスが神経回路に与える影響について示されています。

②PTSDは、不安障害やうつ病と深く関連しています。
ストレスによる脳内の化学的・構造的変化が、不安や注意力の低下記憶障害などの症状を引き起こすことがわかっています。
PTSD患者の脳における神経化学的な変化が明らかにされ、長期的な心理的ストレスが注意力や認知機能に及ぼす影響についても言及されています。

Yehuda et al. (2006)
Bremner et al. (2007)

心理操作をする人の特徴 エビデンスレベル4

さて、そんな人からは逃げたいし、アンテナ張りたいですよね。

心理操作をする人の特徴

特徴解説
一見優しい最初は親切で優しいが、徐々にコントロールしてくる。気づいたらあの人の都合のいいようになってたという経験はないですか?
罪悪感を植え付ける「あなたが悪いんだよ」と思わせる言動を取る。これめっちゃうざいですよね。
自分を正当化する「そんなつもりじゃなかった」と誤魔化す。
ターゲットを孤立させるあなたの人間関係を徐々に切り離していく。周りを味方につけようとするとかもそうです。

どれだけ相手が優しくても、心理操作をする人は縁を切るべき

どれだけ優しくされようと、良い人だろうと、同情の余地があろうと、心理操作をする人精神的に人を殺す存在です。

時間がかかっても良いので、絶対に縁を切るべきです。

優しくても、頼りになっても、都合が悪ければ人を殺めるような人間の傍にいるのってどう思いますか?

心でも同じです。

精神的な面での話だから見えづらく、許容してしまいがちのは、まだまだメンタル的な視点への危機感が世間的に弱いからです。

「自分がおかしいのかも・・」と思い始めたら、すぐに第三者(友人やカウンセラー)に相談し、自分の判断だけで決めないようにしてください。

「え?そんなつもりないけど?」は心理操作の常套(じょうとう)手段

「え?別にそんなつもりないし、そもそもあなたに対して言ってるわけじゃないし?」

これはまさに心理操作(ガスライティング)の常套(じょうとう)手段です。

常套とは

よくある。ありふれた。という意味です。

  • 「そんなつもりなかった」
  • 「被害妄想じゃない?」
  • 「気にしすぎだよ」

これらはすべて、悪意ある人間からすれば、人を精神的に支配するためのテクニックです。
特に、関係値も築けていない・初対面や第一印象で違和感があった相手がこれをやってきた場合、信用してはいけません。

まとめ

いかがでしたか?

心理操作は非常に危険です。
もちろん、意図的ではなく無自覚な場合もありますし、相談すれば改善してくれる人もいます。

また「そんなつもりじゃなかった」と言って謝罪もしてこないけど、本当に悪意がない場合もあれば、単純に早とちりをして相手を不快にさせてしまう場合だってあります。

だから難しいんですよ。

しかし、それらすべてのパターンを把握したり、見極めるのはハードルが高すぎます。

過度の一般化になってはしまいますが、そういう傾向があるなぁ。当てはまった人物とは距離を置くのがあなたを守る方法となるかもしれません。

しかし、ほとんどの人を疑ってしまって孤立している場合は、本当に解釈が行き過ぎている可能性もあります。

実際にあなたの周りを見て、あなたを信用してくれて付き合いが長い人がいるか?そういう人物から信用をちゃんと感じているか?というのを確認し、第三者の存在を自分の感覚の指標にしてください。

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

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