【心理テスト付き】あなたはどっち?褒め伸びor叱られて伸びるタイプか

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この記事のエビデンスレベルはです
この数字はAI(ChatGPT)による情報源の分析結果と著者の評価を基に設定しています。元となる参考文献は記事内に掲載しています。(ショートブログ除く)
「褒められるとやる気出る!」
「怒られるとやる気失くす」
「簡単な事も褒められて、やらかしても注意で済むのはたるすぎる」
「叱られた方が燃える!」

色々な人がいますよね。
いわゆる「褒め伸びタイプ」「叱伸びタイプ」燃えるのかどちらでしょうか。(叱伸びなんていう略し方は一般的では多分ありません。)

「褒め伸びとかただの甘えだろ(笑)」
「叱られてやる気失くすとか子供かよ(笑)」

実はそんな単純な話ではありません。これは非常に短絡的な考え方であり、人それぞれの成長スタイルを理解していない発言です。無視して大丈夫です。

・叱られて伸びる事でマイナスをプラスに変えられる強力な優位性を示す事で快楽を感じるタイプ
・褒められることで自己肯定感が伸び、それにより困難な課題もできるようになるタイプ

それぞれ人によって異なり、どっちのタイプだから悪いという事は絶対にありません。

「うーん・・自分はどっちも当てはまる気もするし、どっちのパターンでも嫌だなぁ・・」

こんな人のためにチェックシートも用意しました。

あなたはどっち?褒め伸びか叱伸びか エビデンスレベル1

さて、これを把握しておくだけで自分の適性環境がわかります。

「社会はそういう物だから慣れろ」

ではなく、自分に適した環境を求め、手に入れる事で、パフォーマンスを最大限に発揮でき、社会に還元でき、その結果自分が幸せになるものです。

心理的適合性

個人の性格・価値観・スキル環境(職場・人間関係・文化)に合致するほど、満足度・パフォーマンス・幸福度が向上することが示されています。

メタ分析では、P-E Fitが高い人は、仕事の満足度・エンゲージメントが向上し、組織への貢献度も高まることが確認されました。
この事から、環境が自分に合っているほど、仕事や社会に貢献しやすくなり、結果的に幸福度も向上する事の説明がつきます。

Kristof-Brown, A. L. (2005)
「人と環境の適合(P-E Fit)」の理論

実は、自分に合った環境を見極めることで、成長速度は大きく変わるんです。

フロー理論

人は「能力」「環境の難易度」が適切にマッチすると「フロー状態(集中・没頭状態)」に入り、最大限のパフォーマンスを発揮できるとされます。
逆に、環境が合わなければ「退屈」または「ストレス」を感じ、成長が阻害されます。
研究では、フロー状態に入った人は、学習速度・スキル習得が速くなることが確認されています。

つまり、適切な環境でフロー状態に入ることで、成長速度が大きく向上する事になります。

Mihaly Csikszentmihalyi (1990)

自己決定理論

「適した環境は甘えではなく、人が成長し、最大限に力を発揮し、幸福につながる要素である」


人間の動機づけには「自律性」「有能感」「関係性」が不可欠であり、これらが満たされた環境では、人は自発的に努力し、成長し、幸福度が上がることが示されています
SDTに基づく研究では「自分に合った環境(適切な挑戦・サポート・自由度)」で働く人の方が、モチベーションと生産性が高まり、心理的幸福度も向上することが確認されています。

Edward L. Deci & Richard M. Ryan (1985)

自分に合う環境を見つける事が「ぬるま湯につかる」ではなく、自分を最大限に生かし貢献し幸せになる事へ繋がる事が科学的にわかったところで、自分がどっちなのかテストしてみませんか?

チェックシート エビデンスレベル3

以下の質問に 「A」「B」のどちらが近いか を答えてみてください。

  1. ミスをしたときの反応
    • A:慰められると安心し、次は気をつけようと思う
    • B:厳しく指摘されると逆に燃えてやる気が出る
  2. 仕事や勉強でのモチベーションの上がり方
    • A:成果を認められるともっと頑張れる
    • B:ライバルと比較されると負けたくなくて頑張る
  3. 新しいことに挑戦するときの気持ち
    • A:優しくサポートされると安心して進める
    • B:多少厳しくされても「自分ならできる」と思う
  4. 上司や先生からのフィードバックの理想
    • A:良い点をたくさん褒めてほしい
    • B:悪い点をしっかり指摘してほしい
  5. 長期間続けられる環境
    • A:周囲が温かく、応援してくれる
    • B:厳しいが成長を実感できる
  6. 叱られた時の反応
    • A:指摘に対しすぐに落ち込んでしまう
    • B:次はやってやる!と燃えてくる
  7. プレッシャーをかけられたときの心境
    • A:パフォーマンスが落ちる
    • B:緊張感があり、多少ピリついている方が良い
  8. 結果に対してのフィードバック
    • A:「よくやった!」が嬉しく、次も頑張りたくなる
    • B:「これで満足するな、もっとできるだろ」と厳しい方が燃える

Aが多かった人 →「褒め伸びタイプ」
Bが多かった人 →「叱伸びタイプ」

になります。

そして、これらの傾向は

・厳しい指導を受けてきた人は「叱られる=奮起する」という回路ができている。
・優しく励まされる環境で育った人は「褒められる=頑張れる」と感じやすい。

といったような、幼少期からの育った環境で決まったり

安心感がないとストレスでパフォーマンスが低下したり、プレッシャーに強い。

といったストレス耐性も大きくかかわってきます。

「Aが4つあるしBも4つだった・・」

わざと質問の数を偶数にしています。なので結果が同等となる事もあるでしょう。
よって、極端に結果が出るとは限りませんし普通です。

これは、ビッグファイブからわかる「外向性」「神経症傾向」「協調性」「誠実性」「開放性」の要素から見れば説明できるんです。

「基本は褒め伸びだけど、時には厳しい環境も必要」
「人に優しく自分に厳しいが、人から指摘されるのは苦手」

というように、誠実性協調性の傾向によって褒め伸びである事と叱伸びが矛盾する事だってあるんです。

また、アンビバレンスと言って、人は相反する要素を同時に持つこともあるんですよ。

「うーん・・なんだか自分が我儘なだけに思えてきた・・『叱られて伸びるタイプだけど叱られても素直に聞ける相手を選ぶ』場面もあるんだよ?」

これ、めちゃくちゃ大事なサインです。
どういう環境に身を置きたいか心が知っているからこそ出る気持ちです。

「そんな都合の良い環境ねーよ(笑)」

果たして本当にそうでしょうか。

あなたがそう感じるように、同じような環境を好む人もたくさんいます。
日本だけでも人口は1億を越えています。

あなたが望む環境を既に組織として成り立たせている場所、いくつあると思いますか?たった数百しかないと思いますか?

あなたに合った人脈と環境作りのコツ エビデンスレベル3

さて、大まかにではありますが自分に合った人脈や環境を選ぶ際の判断基準をまとめて終わりにしましょう。

褒め伸びタイプに向いている環境

成功体験を積み重ねられる仕事や活動スモールステップの連続達成により自己効力感と自己肯定感が上がっていく
成長を認めてくれる上司や仲間がいる自己肯定感(自分はここにいていいんだ)という感情と(この人達の役に立ちたい)という自己決定理論の促進につながる
優しくフィードバックしてくれるメンターがいる削られた自己効力感の回復効果がある
この人脈の探し方
  • SNSやコミュニティで「共感」「励まし」を大切にする人と繋がる
  • 優しく指導してくれる先生や上司を探す
  • 自分を応援してくれる友人と関係を深める

特に、よく観察していくと「あなたの事を理解した上でどうやって大切に扱えるのか試行錯誤している」姿が見られる事があります。

その人こそ、褒め伸びタイプの方にはピッタリでしょう。

あなたにとって心地よい人・成長できそうな人・目標になる人を、一旦は先入観で良いので見つけ、どんな部分があなたに最適と感じたのかを整頓すると、自分に合う人センサーが精密になっていきます。※自分に合う人センサーなんて言う心理用語はありません。

叱伸びタイプに向いている環境

厳しくも的確なフィードバックがもらえる目指すビジョンへの指標を厳しい視点から得られるため達成への現実味が増す
成果を競い合えるライバルがいる相手の存在が刺激となり、相乗効果の期待ができる
目標に向かって努力する文化があるオンオフの切り替えがしやすく「今から頑張る」という信号を出し、体が活動状態になりやすい
この人脈の探し方
  • 競争意識を持てる仲間と関わる
  • 挑戦的な環境に身を置く(例:スポーツ、起業コミュニティ、成果報告がある場)
  • 「ズバッと言ってくれる人」を周囲に増やす

感情を中心に叱っているのか、根本を見て叱っているのかを見極める必要がありますが、根本を見抜いたうえで叱責を与えてくれる人は叱伸びタイプの方には最適でしょう。

あなたにとって逆境を力にしている人・衝突を恐れず結果を求める人・対立から新発見ができる人が近くにいるのなら、大きな刺激となるかもしれません。

まとめ

  • 褒め伸びタイプは応援される環境で才能を伸ばす。
  • 叱伸びタイプは挑戦と競争で能力を開花させる。

自分の成長タイプを理解し、それに合った環境や人脈を選ぶことで、無理なく最大限の力を発揮できます。

なので、周りが何と言おうと自分の傾向を疑わず甘えだとか子供っぽいだとか、厳しすぎるとか意識高い系だとか思わないようにしてください。
あなたの心身は「それがいい!」ってわかってるんです。

自分の傾向にあった環境を求めるようにし、決して合わない事をしないでください。
最悪の場合、パフォーマンスを発揮できないどころか鬱に発展しかねません。

さて、私ですが圧倒的褒め伸びです。
私と同じ褒め伸びの方に向けて、褒め伸びのトリセツといったテーマでも記事をお届けしていきます。

また、両極端に分かれるわけでもなく褒め伸びと叱伸びが入り混じる事も普通です。

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

『フロー体験 喜びの現象学』ミハイ・チクセントミハイ

『人と組織の心理学』山口裕幸

『やる気に関する心理学』エドワード・L・デシ

『モチベーション3.0』ダニエル・ピンク

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