社会に出たくても怖い・・。無意識に完璧を求めてるのかもしれません。下

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矢沙玖
矢沙玖

このブログは3日に1記事投稿でお届けします。

※著者は資格者ではありませんので、お読みいただいて効果を保証するものではございません。

こんにちは、矢沙玖です。

さて、このテーマは長編であるため、情報過多に感じたかもしれません。

前回の記事では、完璧主義は悪いものではなく、社会での調和に少しずつ慣らしていけば、武器にもなり得るという考え方を書きました。

「社会のハードルが高い」と感じるのは、実は、完璧主義が影響したことによる主観になってしまっているとも述べました。

初めのうちは、完璧を求める必要はなくほどほどでいいのです。その理由も、きちんと納得できるよう、例を紹介しました。

そして今回は

「ほどほどって例えば?」「きちんとやりきらなくていいの?」「全力でやるからなんとか面白いのに、手を抜くんじゃつまらなくない?」

という疑問を解決して、完璧主義の向き合い方の記事をしめます。

100%ではなく70%に落とす

ほどほどというのは、これぐらいです。

グランドを10週走るのが精いっぱいだとしたら7週にします。

腹筋を10回やって疲れるなら7回にします。

これがほどほどです。

やってないかと言われればやってますよね?

全力かと言われれば、そうではないですよね?

これは、持続可能な活動にするために効果的な考え方になります。

なので100%の力を求めるのは当たり前」という考え方を一度手放してみてください。

実は、完璧主義者ほど成功を遠ざけることが多い事がわかっています。

当たり前ですが、100%を目指すことは非常に高いハードルであり、達成が難しいからです。

にも関わらず、これを求められているんだと誤解すれば、失敗を恐れてしまい、結局行動に移せないことが多くなってしまいます。

「70%で十分」という気持ちを持つことで、少しずつでも行動が取れるようになり、その積み重ねが最終的に大きな成果に繋がります

自分にとっての100点から減点して70点に設定する

さて、ではあなたにとっての70%って何か?を探してみましょう。

ですがそれは、私には提示ができません。

しかし、あなたなら知っているはずです。その見つけ方をお伝えします。

自分にとって「完璧」と感じる状態をまずはイメージします。

それが100点の状態とします。

それを元に「70%の達成」を目指した場合、何を手放せるかを具体的に挙げてみます。

  • たとえば、仕事のプレゼンであれば、何の隙もない完璧な資料を作ることが100点ならば、「大事なポイントが抑えられていればOK」とすれば、70点ぐらいまで落とせるのではないでしょうか。
  • 接客ならば「いつもありがとうございますお客様。いつでもお待ちしております。またお越しくださいませ。」このような挨拶が100点ならば「ありがとうございます、またお越しくださいませ。」これでも70点は取れませんか?

このように、少し余裕を持つことを意識します。

これを一定期間続けて、自分がどれだけ成果を上げられるか様子を見てみると、70%でも十分に問題なくやり遂げられることが実感できるはずです。

ポイントは、何ならあなたにとって100点で、そこからどこを手を抜けば70点になる代わりに無理なく持続可能にできるか?を探し、実行する期間を設けて様子見してみることです。

きちんとやる必要

「きちんとやりなさい」

昔から言われてきませんでしたか?

しかし、それは伝えた人の自己満足だったり、コントロールしたさで教えた可能性も否めません。

なぜなら実際の社会ではバレないように手を抜いている人が大半だからです。

その実態も、お伝えしましたね。

多くの人は仕事や日常の中で適度に手を抜いてるのは事実です。

完璧を目指すと燃え尽きてしまうため、適度な手抜きはむしろ賢い選択です。周囲も、すべてが完璧であることを求めているわけではないんですよ。

稀にそういう人もいますが、感情的に言っているだけか、何かからの恐れで言っているのか、本当に何も知らないのか、あるいはそれが美徳だと信じていて押し付けているケースが多いです。

また、100%ではなく70%でもきちんとやっている範囲ですし、不完全であることの美しさがあるのも事実です。

だからこそ、次こうしようこうあると美しいよね、という理想のビジョンについて語れる楽しさがあり70%の力で理想のビジョンを作るには?という新しい目標を主体的に目指すのも素敵です。

無理のない持続可能な活動の仕方で理想のビジョンが実現でき維持できるなら、見つけたいじゃないですか。

そして何より、100%できちんとやる事を、本当に周り全てが求めているのか把握するのも必要です。

私がもし、100%の力で毎回きっちりやってる素晴らしい人がいるとしたら、無理しないでください。と言うと思います。上司という立場なら仕事を減らしますし休憩を指示します。

全員が100%を出し続けられるならあらゆる業績が出て当たり前です。そしてそれならそれで相応の報酬が出ないとおかしいです。

持続が難しいほどのパフォーマンスを個人に求める方が、あらゆる問題が発生するのは様々な研究を知れば明白なんです。

「きちんとやりなさい」は、いずれあなたを押しつぶす狂言です。

「ほどほどにやりなさい」が、あなたを思いやった長い目で見て様々な視点で考えてのアドバイスです。

全力でやる面白さの欠如

「確かに疲れ切ってしまったけど、私にとっては100%でやるから緊張感があって楽しい面もあった。それを手を抜くなんてしたら何も楽しくなさそう」

お気持ちはとてもわかります。それも一部事実です。

私も、あらゆる感情やデータに従って手を抜くようにした瞬間、業務で楽しいと思える頻度が減り、仕事の質が下がったと感じる時期もありました。

ただ、それでも会社はまわっていました。そこで気付きを得ました。

やりたくない事をやっているから70%の発揮では楽しさがなく、仕事と割り切って出勤する日々になってしまう。
やりたい事がやれているなら70%でも成果や楽しさが得られるくらいの能力は発揮できるし、やりたい事なら自然と手を抜くなんていう発想がない

つまり、70%の発揮では成果が出ないような職種を自分で選んでいませんか?という事です。

70%では成果が出ない事を能力不足などとは絶対に思わないでください。環境が適していないと考えるべきです。

環境のせいにするのではなく、自分がただ選択を間違えてしまっただけで、今を考え直す良い機会と解釈するのがおすすめです。

全力でやらないと面白さがないような環境であれば、持続不可能ともいえます。

これは環境の変化を考えるきっかけではないでしょうか。

代わりに得ている余裕の使い方

70%で取り組んでいる分、余裕が生まれるはずなので、その余裕を使って十分な休息を取り、回復した体で新しい道を探すのも一つの方法です。

休息を取ることで冷静に物事を見つめ直し、新しい知識やスキルを手に入れる余裕が生まれますよね?

療養期間は、ただの休みではなく、未来に向けて自分をリフレッシュさせる大切な時間でもあります。

70%の発揮では思うように成果が出ず、ストレスを抱えている場合はなおさら今の環境を考え直すサインでもあります。

完璧主義はいつ使うの?結局無くした方がいいの?

結論からお伝えします。

使いこなしたいと思える環境が想像できないなら無くした方がいいです。

もっとわかりやすくお伝えします。

  • こんな仕事のしかたなら完璧主義を発揮して成果だしまくりたい!
  • この子は一生をかけてでも大事にしたいから完璧主義を発揮してでも育てたい!
  • 完璧主義を発揮すれば素晴らしい作品になって人に価値を与えられる!

このように明確な願望があるのなら、完璧主義はそれこそ武器になります。

しかし明確な目標すらもないのなら、完璧主義はあなたが進む上で妨げになる場合があります。

その場合は、悲しい事ではありますが「完璧を求めるのは自分だけで、周りはそこまで求めていないかもしれない」という視点に気付いた上で、人はそれぞれ異なる価値観を持っている事を認識します。

自分が「完璧にしなければならない」と感じていることでも、実際にはそれほど期待されていないことも多いんだという事実を受け入れて手放す必要があるかもしれません。

結果的に、そうすると自分自身を大切にできてリラックスした日々を送れるようになり、世の中に出る一歩を軽い気持ちで踏み出す事ができます。

ですが、その上で明確な願望ができた場合は再び完璧主義を拾う事も悪い事ではありません。

まとめ

いかがでしたか?

情報の多さで少し億劫さを感じさせてしまったかもしれません。

今回の完璧主義ですが、私は仕事をする上での完璧主義は手放しました。

その代わりに、こうして皆様にお伝えする活動に完璧主義を使う事に決めました。

なので、しっかり見直したうえで、役に立つような記事をお届けしているのです・・・・が!

完璧主義が働いている以上、なかなかの時間をかけて書き上げています。

既に自覚しているのですが、ここでも完璧主義を手放して70%ぐらいのパフォーマンスで情報量や文字の多さを削ってお届けする方が、結果的に皆さんの読みやすさに貢献できると思っています。

しかも、その分みじかい時間でいくつもお届けするわけですから、試行回数の問題で記事の質もおそらく上がっていくでしょう。

完璧主義の使いどころは私もまだまだ課題です。

さて、今回はここまでになります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

『完璧主義の心理学』 エリザベス・ロンバルド

『レジリエンスの鍛え方』 久世浩司

『がんばらない練習』 石原加受子

『「いい人」をやめればうまくいく! 完璧主義を超えて幸せになる方法』 ビクトリア・アーロン

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