頑張らなきゃ・・やらなきゃ・・それ、しばらく頑張れません~前編~

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矢沙玖
矢沙玖

このブログは3日に1記事投稿でお届けします。

※著者は資格者ではありませんので、お読みいただいて効果を保証するものではございません。

こんにちは、矢沙玖です。

今回は、「頑張らなきゃやらなきゃ」と感じているのに「どんどん動けなくなっていく・・・」

という多くの人が抱えている問題を取り上げてみました。

無意識の頑張る行為は心の傷や自己否定に繋がっています。

「頑張る事って美しい」これは誤解です。ただの自己損傷です。外から見て美しいだけです。

心も体も健やかでいるには、外部からの評価は関係ありません。

周りが頑張りを褒めるから頑張る事が美しい錯覚しているだけです。

「周りが褒めてくれるから、周りから怒られるから、心身の健やかさに影響するよ何言ってんだ!」

それは他人軸で生きているからです。

交流が満足度に影響する事実やデータはありますが、心身の健やかさは他人軸で生きなくても得られる事実もデータもあります。

頑張る事は自己犠牲でもあるんです。記事を読み進めて自分軸に気付いてみませんか?

頑張りすぎで枯渇しています

「頑張る」はエネルギーの前借り

こちらは私の言葉ではなく、著者である八木仁平さんという方の言葉になります。

ご本人の解説を知れば知るほど非常に共感できる言葉なので、私自身でも調べてみました。

まずは「頑張る」がなんなのか、簡単に解説します。

人間はあらゆる行動に対し、エネルギーを消費し活動を続けます。

一定までエネルギーが無くなってくると休息が必要だというサインを出しますよね。

それが眠くなるだったり、疲れるだったり、空腹になる、だったり。

ここに「頑張る」という単語が入ればどうなってしまうでしょうか。

  • 寝ないで頑張る
  • 休まず頑張る
  • 食べずに頑張る

という文章になりませんか?

この文を読んでいただき、心のサインに対し頭が「頑張れ」体に鞭をうって、無理やり動かしているイメージに繋がれば正常です。ところが

「まぁよくあるし普通でしょ」

こうなったら現代の考え方に洗脳されていて思考停止状態です。心のサインを無視しています。

Q.次に、こちらの状態に「頑張っている」様子を入れるとどうですか?

  • いつも通り働く
  • ゆっくり仕事をする
  • 散歩する
  • 普通の接客をする

変換してみましょう

  • いつもより頑張って働く
  • てきぱき仕事をする
  • ジョギングする
  • お客様を満たすような接客をする

通常よりも多いエネルギーを使っていると感じませんか?

大変そうで、しんどそうで、だるそうなイメージがわきませんか?ポジティブならこの限りではありません。

休むべきサインが出てる人がこのようにしていたら「休みなよ」と感じませんか?

このように「頑張る」というのはエネルギーをいつも以上に消費したり、ない所から呼び起こす行為なんです。

こんなのを続けさせられたら、体も心も疲れてしまうと思いませんか?

そのサインが今出ているのは他でもないあなたです。

ソロモンのパラドックスという言葉があります

他人の状態を見ても適切な判断ができるにも関わらず、自分の事となると適切な判断ができなくなる事を意味する

ソロモンのパラドックス

優秀な方でさえこのような事が起きて、例えとしてこんな言葉が生まれるぐらいですから、多くの方が自分の事になると見えなくなるのも普通です。

だからこそ、自分への心配を今一度してみてください。

頑張るって当たり前なのに大げさでは?

現代の主張に流されて頑張る事を当たり前だとした場合、当たり前のように頑張った結果心が疲弊し、最悪の場合は精神に大きな影響を与え、病に陥る事までセットで当たり前になるようでは大問題です。

極論でしょうか?たくさんの被害の声がある以上、事実に基づいていると私は思います。

頑張るを続ける事が以下に危険か科学的根拠を求めていくと、こんな内容を調べる事ができました。

エゴの枯渇

自己制御や意志力を長時間にわたって使い続けると、そのエネルギーが枯渇し、その後の自己制御能力が低下する現象を指します。
彼らの研究によると、意志力や自己制御は限られたリソースであり、使い続けるとそのリソースが減少していくとされています。
例えば、一日の中で何度も自己制御を行うと、徐々に意志力が弱まり、後のタスクでのパフォーマンスが低下することが示されています

自己コントロールの心理学: 意志力を高める10の方法』Roy F. Baumeister 著, ジョン・ティアニー

人間には一定のエネルギーが設けられていて、制限があ、それを「頑張って」使い続けると、あらゆる面で支障がありますよ。という話です。

「あらゆる面での支障?心身へのダメージ?なんぞや?」

これです

燃え尽き症候群

バーンアウトとも言われていますね。

文章を紹介します。

長期間にわたって過度に「頑張る」ことで、エネルギーの枯渇が進み、燃え尽き症候群(バーンアウト)になるリスクも増大します。
燃え尽き症候群は、過度のストレスや負荷が持続することで起こる精神的・身体的な疲労状態で、意欲の喪失や無力感、疲労感を引き起こします。

バーンアウトの心理学 久保真人

「頑張る」を続けすぎると、心身共に疲労状態に陥り、何も意欲がわかなかったり疲れ切ったり虚しさを覚えてしまうという事ですね。

この文言達があることで、頑張るという行為がエネルギーの前借りという考えを肯定してくれています。

科学的根拠からわかる身近な例

これらの文言を元に例を用いながらまとめてみます。

いつも通りの仕事に対し、何かしらの理由で、しばらく頑張る必要が出てしまいました。

いつも通りに加えて追加のエネルギーが、しばらく必要だということになりますね。

ところが、人間には一定量のエネルギーしかないため、頑張る事でエネルギーを多く消費してしまいます。

そんな日がしばらく続きます。

すると、一定量のエネルギーしかないところを、振り絞ってエネルギーを使うことになり、その結果、心身共に疲れ切ってしまい、虚しさ、へ繋がってしまう。

という流れになります。

この事から、明日も明後日も普通に活動できたはずなのに、頑張ったせいで活動できなくなるぐらいにまでエネルギーが枯渇してしまった。と表現することもでき、まさに

エネルギーの前借りをしてしまった

と言えるのではないでしょうか。

身近にある現象

ここまでなんとなく読んで少し浮かぶでしょうか。

「最近頑張れないな・・」
「やらなきゃっていう環境に囲まれててしんどいな・・・」

それ、心からのサインです。

「頑張る」をやっている例

無数にありますが、あなたも頑張るという行為をたくさん続けているはずです。

  • 仕事で結果を出さなければならない
  • 提出期限までに成果を上げなければならない
  • 人前に立って話さなければならない
  • 時間に起きなければならない
  • 通勤・通学しなければならない

  • 苦手な人と話さなければならない
  • 嫌な事をしなければならない
  • 人に会わなければならない

  • 嫌な事が起きた時、考えないようにしなければならない
  • 自分の行動を考え直さなければならない

挙げだすと病む気がしませんか?

ねばならないに対して「頑張る」というエネルギーの追加消費が生じていると思いませんか?

今挙げた例ですが、上の項目は仕事、仕事に関わる事、下に行くほど私生活慣例になります。

そして誰もが「頑張ること」として認識している内容です。

誰しも同じほど頑張っていて消費してるわけではない

ここまで例をいくつか挙げましたが、個人によって「頑張る」エネルギーの消費量が異なるのも事実です。

あなたの性格により、他の人にとっては平気な事でも、あなたにとってはエネルギーが必要な事だって普通にある。という事なんです。

この繰り返しを毎日しなければならない世の中だからこそ、心が疲れている人が続出し、「自分だけが耐えれない・・」という事態にもなったりするんです。が。

さらにこれを誰にも理解されないと余計に疲れますし、ふさぎ込みますし、自己否定や心の傷に繋がってしまいます。

この状態を共感ギャップ認知的不協和という心理用語で理解する記事も用意していますので、既に苦しんでいる方は読んでみてください。

共感ギャップ:自分の知らない事に対しては理解を示しづらく、それが言動に出る事。

認知的不協和:自分の想像や見解と違う事が起こると不快感を抱き、それを埋めようと言動に示す事。

頑張っても起きている現実

「苦しいけど生きるために我慢しなくてどうするの?」

そうして頑張っているのに、替えが効く仕事だからという理由で低賃金は見直されず、リフレッシュに使うお金もない。これが今起きている事です。

かといって国の制度に頼りたくない。

人生つまらなくなって当然です。幸福度が下がって当然です。

何のために頑張っているのかを問いたくなりますが、そもそも頑張らなくていいです。

もう頑張れないぐらいに、エネルギーの前借りをしてしまったんです。

そもそも「頑張らなくちゃ・・」という環境に囲まれてさえいなければ

普通に起きれます。

人と喋れます。

楽しいかはさておき、人とも会えます。

自分の行動を見直す必要はなく、ありのままでいいです。

頑張る事を強要されているように感じる世の中にいるから、感覚がバグっているだけです。

怠惰や甘えなどでは断じてありません。

間違っても、エネルギー切れの自分を否定することはしないでください。

自分で自分の事を言葉で殴るなど、自分にパワハラをしないでください。

おわりに

さて、いかがでしたか?

頑張れない自分を、駄目だと思っていなかったでしょうか。

ちゃんとその状態にも、理由があるという事をお伝えしました。

次回は

頑張りすぎてまずいところまで来ているのなら、そうかもしれないならどうすればいいのか?という事を取り上げ

心を尊重して守りつつ少しでも回復する方法を書いていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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