このブログは3日に1記事投稿でお届けします。
※著者は資格者ではありませんので、お読みいただいて効果を保証するものではございません。
こんにちは、矢沙玖です。
あなたはこんな事を思ったことがありませんか?
- SNSで楽しそうな投稿を見ると不快になる。(具体的にはムカッとしたり、鬱陶しいと感じたり、劣等感を覚えたりなど)
- Youtubeなどの動画コンテンツで発信をしている人に嫌悪感を抱く。(内容が気に入らないのではなく、再生数やチャンネル登録数、コメント数、楽しそうに活動しつつ成果を得ている姿が気に食わないなど)
- ゲームをして遊んだり食事をとったりと、何かコンテンツに触れた時、その発案者や製作者、演者に対し疎ましく思ったり羨ましく思う。
- 次々とコンテンツを発信できる人に対し嫉妬のような気持ちが芽生え、視界に入らないようシャットアウトしたくなる。
何も隠しません。
実はこれら全て、過去の私の思考です。
パッと読んだ感じ「器が小さく心も狭い人間だなぁ」と感じませんでしたか?
「だったら見るなよ、食べるなよ」と言ってしまいたくなりませんか?
「そうか、心も器も小さいのか、自分に余裕を持たなくちゃ・・・」
「余裕を持たせるには・・そうだ、SNSは全部消すか」
「気に入らない投稿はブロックしよう、ミュートしよう」
実はこれら、全く解決になっていません。
対症療法にすぎず、根本的解決に一切繋がっていません。
いわゆる、その場しのぎなんです。
なので、そんな正論もどきは無視しましょう。
「なんか・・・心狭いね、器小さいね・・・もっと余裕持てば?」
これはあなたのためを思っているようにみえて、無責任な発言です。
正論という凶器をあなたに振りかざしているだけにすぎません。
そもそも「こんな事思う自分・・・ちょっとよくないよな・・・」と、薄々気づいてるはずです。
相手は自分ごとではなく、あくまでも他人事として言ってるだけです。とはいえ本当に他人の事なんですけどね・・。
そもそも他人の言う「心狭いね、余裕ないね」なんて、あなたの基準ではなく他人の基準で言ってるだけなので、こんなアドバイスを受け取ったところでまず解決できないです。
「じゃあ明日から余裕ある人間になろう、もっと視野広く考えて器を大きくしよう」
無理です、抽象的すぎてできません。ふわふわしすぎなんです。
そもそも、他人から言われている指摘そのものがふわふわした発言なので、正しい答えが見つかるわけもありません。
なので、人からそう言われたからといって「あれ・・?自分ってクズなんじゃ・・・」
と思っていたらストップをかけてください。そんなことはありません。NOです。
正しいアプローチは、その場しのぎにしかなっていない無責任な正論を受け入れる事ではありません。
他人はあなたに対する発言に責任を持つ義理がありません。
だから無責任な発言になるという当然の事実が生まれるので、あなたに合わないならそもそも耳を傾けなくていいです。
愛や人情があっても、あなたへ理解がないなら、そこから出る発言はあなたを苦しめるだけです。
正しいのは、あなたの心の状態を科学的に見て分析し、無数にある科学的に正しいアプローチの中からいくつか、あなたに合いそうだなと感じる事を選んで実施するんです。
あなたが悪いわけではない証明をしますので「自分って自分勝手なんだ・・」と卑下していたのなら新しい発見になると思いますよ。
嫌悪感は抱いて普通
何かしら誰かの発信に触れた時、嫌悪感を抱く事は、実は普通なんです。
決して醜い感情ではありません。
ところがそれを感情でとどめず、誰かを不快にさせる形で行動にしてしまうと醜くなる、それだけです。
要するに攻撃の事ですね。
「え?嫌悪感を抱く事が普通なの?悪い事じゃないの?」
「世間には嫌悪感を一切抱かず、賞賛や尊敬の感情しか湧かない人だっているのに?」
解説します。
そもそも人間が嫌悪感を抱く事は普通です。
嫌悪感を抱かない人はまずいないと思っていいでしょう。まだ調べたりしてません、持論です。
では今回のテーマである、努力や成果のある人に嫌悪感を抱くのはなぜ普通なのか?
それは、社会の影響で自分の自己評価が低くなってしまっているからです。
深堀りしていきましょう。
あなたの心の状態
まず、心に傷を抱えている人は、自己評価が低くなっていることが多いです。
自分が「頑張れない」「やる気が出ない」と感じている状態で、他人が成功している姿を目にすると、自分との違いを強く意識してしまい、劣等感や無力感を覚えてしまうという自然な流れに繋がってしまうんです。
その結果、他人の成功や努力が逆に「自分は何もできていない」という感覚を強め、嫌悪感を引き起こすことがあります。
ですが実はこの嫌悪感、防衛本能なんです。
防衛本能って、攻撃から身を守る時に起こるだけでなく、心を守るためにも働きます。
なので、精神的に弱っている状態のところへ、追い打ちのように無力感や劣等感がかからないように働いてもくれるんです。
「この人が発信しているせいで不快になるんだ」と解釈して外部のせいにし嫌悪感を抱く事で、自分の内面の苦しみを軽減しようとします。これは無意識に起こると言われています。
このように心を防衛するんです。それが心の状態です。
この防衛による嫌悪感って様々な面でも抱かれますよね。
紹介しましょう。
身近な具体例
例えば、SNSやYouTubeで成功者を目にしたとき「なんか不公平だなぁ」と思ったことはありませんか?
私はめちゃめちゃあります。
特に、自分が努力しても報われないと感じている場合や、そもそもの環境が苦しい人にとっては、他人の成功や努力が「自分だけが報われない」という不公平感を増幅させることがあるんです。
この不公平感も、他人の成功に対する嫌悪感として表れる事もあるんです。
私もありました。
それなりには辛い経験を何度も繰り返しては生きてきたので、うまくいっている人や頑張れている人を見るたびに、不平不満を頻繁に抱きまくっていました。
「どうせあの人の成功は家が平和だったから、そもそも頑張れる環境があったんでしょ?」
「うちの家庭はこんな風で、自分はこのように立ち回るしかないんだ。どこにそんな事を頑張れる余裕があると思ってるんだ?」
経験ないでしょうか。話を戻します。
心の傷からくる自己批判
また、心の傷に苦しんでると自己批判的な思考パターンに陥りやすいです。
他人の成功を見ると「自分はダメだ」「自分はあの人のようにはなれない」という自己批判が通常と比べて強まってしまいます。
「すごいなぁ・・」が「それに比べて自分なんて」に変換されやすくなるという事です。
この自己批判はやがて自己嫌悪感を生み、それが他人に対する反感や嫌悪感に転じることがあります。
つまり
「とっくにライフポイントは0ですよ、どうせ雑魚ですよ、なのにどうして実績ビンタしてくるの?ひどい奴め!」
となってしまうんです。少しポップな表現になってしまいましたね。
まとめ
いかがでしたか?少しはあなた自身を肯定できましたか?
あなたが他者の成功や発信を見ると、どことなく目障りに感じてしまうのは、自己否定の強さからくる防衛本能だという事を解説しました。
嫉妬と嫌悪感もまた違ってくるので、嫉妬についてはまた別の機会でお話ししますよ。
先にお伝えしておきますが、今回の嫌悪感も、嫉妬も、決して醜いものではありません。
あなたが自分の人生をちゃんと生きている証拠です。
だからこそ、嫌な事は嫌、悔しい物は悔しい、見たくないものは見たくない、と心が教えてくれているんです。
他人に迷惑をかけない限りは心に従ってください。
もちろん、かけていい迷惑もあります。
私の記事を読んでくださっているあなたなら、かけていい迷惑の範囲で悩む方だと思っています。
さて、次回の後編では、この防衛本能をもっともっと肯定し、そもそもあなたが悪いわけじゃないんだ。というところまで掘り下げてこのタイトルをしめます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事の科学的根拠
『社会心理学入門』立命館大学 社会心理学研究室
『自己愛の心理学』井村光明